給糧艦は艦隊将兵への食糧や嗜好品を補給するための船です。艦隊生活では食事が唯一の娯楽と言っていい程ですので、給糧艦が入港してくると将兵の士気が大いに上がったようです。
新鮮な食料の他に、饅頭や羊羹などの甘味品、パンや豆腐、こんにゃくなどの加工品を製造する能力もあり、入浴施設や洗濯施設も備えていました。
永らく大正時代に建造された間宮が唯一の給糧艦でしたが、③計画で新たに伊良湖が建造される事になりました。伊良湖は25000人の将兵へ2週間分の食料を補給できる有力な設備を持っていました。伊良湖は開戦直前の昭和16年12月5日に竣工し、さっそくトラック諸島への補給任務に就きます。
その後は何度も本土とトラック間の補給任務に従事しました。昭和19年1月20日に米潜シードラゴンの雷撃を受けてしまいます。伊良湖は何とか沈没を免れ内地で修理を受けます。この時の艦首を深く沈めた写真がありますが、よくこの状態で沈没しなかったものです。
修理完了後、マニラへの輸送作戦につきますが、マニラも米機動部隊の空襲を受け、他の艦艇とコロン湾へ退避しますが、ここも9月24日空襲を受け、秋津洲とともに湾内で撃沈されてしまいました。
製作したのはピットロード製のキットです。就役時は艦橋両舷に25ミリ連装機銃を装備しており、マリアナ沖海戦後に中央構造物後端両舷と後部高角砲前に25ミリ3連装機銃を3基増備しています。
キットは就役時を購入して、そこには中央構造物後端両舷の機銃のみ装備とかかれていますが、正しくは艦橋両舷です。
伊良湖のキットはなかなかの曲者で、調べてみるとちょっと修正点が多すぎてきちんと作ろうとしたら甲板を作り替えなどになってしまいます(;^_^A
そこまでするのは大変ですので、キットそのままで製作しています。
主な修正点は
・艦首平面形が細すぎのようです。実際は他の貨物船のような形状です。
・艦尾は逆に太すぎで、こちらも貨物船のような形状です。
・煙突がキットでは小判型ですが楕円形のようです。
・クレーンの形状も違うようです。
・艦橋の高さも少し低いようです。
・甲板が全部木甲板張りですが、艦首艦尾が一部鉄板張りのようです。
などがあるようで、とても私の腕では修正できないので、スルーして製作しています。
このままでも、ぱっと見、伊良湖ですので(*'ω'*)
よそのブログでとても詳しく解説されている方がいらっしゃいまして、その方のブログが大いに勉強になります(^^)
煙突は燃料対策により石炭炊きになっており、背の高い煙突です。煙突前には高い無線アンテナを装備しているのが特徴です。
甲板には特徴的には2トンジブクレーンや12m糧食配給艇などが搭載されています。
前後の砲座には12センチの連装高角砲が装備されています。この連装高角砲の盾付きは珍しく、他には測量艦筑紫や砲艦橋立型、満州国の砲艦順天型など、装備例は限られています。
艦首はちょっと細すぎです。
逆に艦尾はぽってりと。
でも、そのまま作るのだと、組み立てやすいので、特徴的な姿をコレクションに加える事ができます。
最近、艦これ関連の補助艦艇を精力的に開発しているアオシマさんがそのうち新製品を出すかもしれませんね・・・秋津洲や明石もピットロードさんと被っているので。
その時には改⑤計画で建造計画がされていた、「久須見」という艦にするのも良いかもですね(^^)
ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 給糧艦 伊良湖 最終時 プラモデル W186
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