フジミの戦艦伊勢を戦艦状態の1944年時想定で製作してみました。
伊勢型戦艦は航空戦艦になった姿が人気がありますが、主砲塔を6基備えた戦艦状態の姿もなかなかカッコいいです。
ミッドウェー海戦で4隻の空母が一挙に沈まなかったら、他艦種の空母化もそこまで計画されていないと思われますので、伊勢型が戦艦のまま運用されて、1944年を迎えた姿をあれこれ想定しながら作ってみました。
他の中速戦艦、長門、扶桑、山城を参考に主砲、副砲、高角砲はそのまま、25㎜機銃と各種電探を増設してみました。
25㎜機銃も、元々装備していた連装機銃10基はそのままで、主砲塔上と甲板上に3連装機銃を合計14基増設、単装機銃は28基増設しています。
後部マストの13号電探は航空戦艦の状態ではクロスツリーの上部に装備されていましたが、今回は戦艦時代の少し野暮ったい?短めのトップヤードのままにしてみたかったので、クロスツリーの下に2基装備しています。
甲板上にも増設機銃座を設けてみましたが、戦艦状態のキットではカッター取付用の大きな穴が開いていましたので、そこを隠すためやや不自然な配置になってしまいました。弾薬箱なども置いてごまかしています。
エッチングパーツは今回初めて龍興モデルのを使用してみました。
戦艦時代のエッチングは探しても無かったので航空戦艦時代のを購入しました。
煙突周囲のトラスは戦艦と航空戦艦では違いがありましたので、ゴールドメダルの日本戦艦用から流用してごちゃ混ぜでそれらしく作ってみました。
しかし、この龍興モデルのエッチングは比較的安価でしたが、なかなかの曲者でした。
後部マストのクロスツリーを作る時もペラペラすぎて少し当たっただけでもぐんにゃりと曲がってしまいました。フジミの純正で以前航空戦艦を作った時は強度はある程度あったのですが、厚みが半分ぐらい?でとても私の技量では扱いきれません。
クロスツリーは極細プラ棒で組んでいます。
色々と手がかかった艦ですが出来上がりは非常に恰好の良い艦です。
伊勢型は航空戦艦時代に人気が集まっていますが、戦艦時代も味わいがあります。
せっかく長い時間と資材をかけて航空戦艦に改装しましたが、残念ながら載せる搭載機も無く本来の半空母としては戦えませんでした。しかしレイテ沖海戦では空母部隊の護衛で多数の敵機を撃墜し、北号作戦では物資を持ち帰っています。
もし、戦艦のままだったらどのぐらい活躍できたでしょうかね?
扱い的には長門と同じような使われ方をされたかもしれません。
以前に作った山城と防空戦艦日向、それと積んでいる扶桑と4隻で第二戦隊を並べてみたいです。
戦艦伊勢 1944年時 (架空設定)
基準排水量36000t 速力25nt
武装 36㎝砲12門 14㎝砲16門 12.7㎝高角砲8門 25㎜機銃90門
21号電探1基 22号電探2基 13号電探2基
→航空巡洋艦 最上 1944年 フジミとタミヤをミキシングで製作