2017年9月22日金曜日

タミヤ 駆逐艦島風の製作④ 完成です。

タミヤの駆逐艦島風、完成しました(^^)/





最新のキットだけあって組み立てやすいキットでした。
前後のマストと旗竿をプラ棒で作り直した以外はキットのパーツで製作しています。
(パーツを無くした方位盤上の測距儀と22号電探は別に調達していますが)
リノリウム甲板にはデカールが用意されていましたが、今回は使わずに塗装を行っております。




 島風は高速化する米新戦艦群に対抗するため、速力を高めた次世代の駆逐艦として、④計画で試作艦として建造されました。島風は陽炎型駆逐艦天津風に試験的に搭載された高温高圧缶を装備し75000馬力の出力で40ノットの高速を発揮する事ができました。島風はそれに加え、甲型駆逐艦では魚雷8射線と予備魚雷に対し予備魚雷無しですが61㎝酸素魚雷を15射線と破格の雷撃能力を有していました。
続く⑤計画で同型艦を16隻量産する計画でしたが大戦に突入し、建造の手間のかかる丙型駆逐艦の建造はキャンセルされ、島風1隻のみとなりました。

島風は昭和18年5月に竣工し、第11水雷戦隊に編入され訓練に明け暮れます。アッツ島玉砕後、次はキスカ島が危なくなってきたので、キスカ島から守備隊の撤退作戦が計画されます。島風も竣工当初から装備していた22号電探をあてにされ撤退部隊に編入されました。木村少将率いる撤退部隊は5183名の陸海軍部隊の撤退を成功させました。

その後島風は第二水雷戦隊に編入され艦隊や船団の護衛任務に就きます。
トラックやパラオへの油槽船の護衛などに就きますが米潜の攻撃で油槽船や僚艦の駆逐艦を多数失うなど苦しい戦いが続きました。

いよいよ米軍が絶対国防圏に迫ってくる中、今度はビアク島へ米豪軍が上陸をし、ビアク島救援の渾作戦を行います。この作戦に島風も大和や武蔵らと編入されましたが今度は米軍のサイパン侵攻により渾作戦は中止し第一機動艦隊に合流しマリアナ沖海戦を戦います。続くレイテ沖海戦では第一遊撃部隊に所属しレイテ湾を目指すも直前で反転しレイテ突入にはなりませんでした。撤退中の米機動部隊の空襲により第二水雷戦隊の旗艦の能代が沈没し、その後島風が二水戦の旗艦となりました。

レイテ沖海戦敗退後もレイテ島を巡る地上戦は続き、生き残りの駆逐艦たちは増援輸送作戦「多号作戦」に参加します。島風は第三次の輸送隊として輸送船5隻を島風、若月、浜波、長波、朝霜、掃海艇30号で護衛してオルモック湾に向かいましたが、米機動部隊の艦載機347機に襲われ島風らは煙幕を張りながら迎撃するも輸送船団は全滅、島風自身も持ち前の高速で爆弾、魚雷を回避するも至近弾や機銃弾により多数の破孔により機関が浸水、航行不能になり沈没しました。他の護衛艦も朝霜を除いて全滅してしまいます。
島風は持ち前の高速力と雷撃力を発揮できないまま、最後は航空機の攻撃で狭い湾内での最期となりました。



島風はその高速故、艦橋にも遮風装置が取り付けられています。
キットでは艦橋と煙突が一体化でパーツ化されており組み立てもしやすいように配慮されています。マスト下部のトラスも表現されており、電探架台から上のみプラ棒で作り変えているのみとしております。22号電探はわずかに左舷にオフセットされているのが再現されています。



島風自慢の零式5連装魚雷発射管も精密なモールドで再現されています。
2・3番発射管の間の増設機銃座の形状は左右で違う形もきちんと再現されています。



主砲の12.7㎝連装砲D型は側面の補強桁もしっかりモールドされています。
砲身は中から通す方式ですので防水カバーの塗装もやりやすいです。



主砲と魚雷発射管にはポリキャップが内蔵されていますので旋回も自由にできます。
これでブンドドも楽しめます。



このタミヤのリニューアル版島風は、とても作りやすく設計されていますので、気軽に島風の雄姿を再現できます。
ただ、キットではマリアナ沖海戦後の状態でキット化されており単装機銃も取り付けガイド穴などが施されていますので竣工時の状態にするには少し手間がかかりそうです。

フルハル状態やキスカ撤退時を作られる場合は、少しお値段はしますがピットロードのキットがあります。最終時のWLモデルを作る場合ならタミヤのキット、単艦のフルハルで作りこんだり、各年代を作り分けるならピットロードと選んでみるのも良いかもです。


→タミヤ 駆逐艦島風の製作③ 塗装と艤装品の取り付け

→タミヤ 駆逐艦島風の製作② マスト等の製作

→タミヤ 駆逐艦島風の製作① 船体と基礎部品の製作

→タミヤ 駆逐艦 島風 キットレビュー










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2017年9月20日水曜日

HGUC ゲルググマリーネの製作

HGUCのゲルググマリーネです。




ゲルググM(マリーネ)は「0083 STARDUST MEMORY」に登場したゲルググの海兵隊仕様機です。
1年戦争の末期に生産されたゲルググのバリエーション機で、突撃機動軍海兵隊で運用されました。デラーズ紛争時ではシーマ艦隊が30機以上を運用していたようです。デラーズ紛争後もジオン残党で運用されたほか連邦軍にも接収され、訓練機として使われたようです。0083のラストシーンでも連邦カラーのゲルググマリーネにキースが搭乗していました。



キットはHGUCシリーズの初期に発売されたものです。プロポーションは劇中よりも細めな印象で好みが分かれる様ですが個人的には精悍な感じで良いと思います。
シーマ専用ゲルググとの部品の共有のため部品はけっこう分割されています。
関節の稼働範囲はスカート部分が一体ものですので股関節周りの範囲は狭いですが、ほかの部分はけっこう稼働します。ちょっと関節部の保持が弱いのか腕とかを支えられにくいです。ゲルググ系のキットって関節が弱いイメージがあります。




個人的には関節部分や手首のパーツの成型色が水色みの強い色で好みに合わなかったので軍艦色2で塗装してみました。
この成型色のパーツは肘、膝関節、手首、バーニア類などで、これらを塗装してみたら重厚感が増えた感じです。



スカートやふくらはぎ内側にはバーニアが内蔵されています。こちらも軍艦色2で塗装して内部を赤で塗っています。



スカート部分やふくらはぎにも小さなバーニアがありますのでこちらも部分塗装を行っています。



エナメル塗料で墨入れした後、全体をクレオスのつや消しクリアーでトップコートしています。
艶消しにすると成型色のままでも重厚感が出てくれました。




武装は、ゲルググタイプは本来ビーム兵器を搭載しているのですが戦後の3年間まともに補給を受けられていないのでその代替として汎用の90ミリマシンガンを装備しています。
他に腕にも110ミリ速射砲が内蔵されています。こちらは別パーツで再現されています。




シールドはザクタイプのシールドを手持ちに改修したものを装備しています。
先端にはスパイクが装備され、近接戦闘にも用いられます。



ビームサーベルは、ナギナタでは無く普通のサーベルタイプを装備しています。
柄の部分もクリアーパーツで成型されていますので塗装が必要です。

あと、塗装し忘れていましたが平手も付属しています。




ゲルググJとのツーショット。

同時期に生産された機体で、スペックはゲルググJの方が上のようですがゲルググマリーネはコストパフォーマンスに優れていたようです。
昔、PSのゲームのジオンの系譜でもゲルググマリーネは主力モビルスーツとしてお世話になりました。




背部に付いたプロペラントタンク、機体各部に装備された多数のバーニア、腕部の速射砲など両機はいろいろと共通点ありますね。

やっぱりゲルググタイプはかっこいいですね!(^^)/





→HGUC ゲルググJの製作 

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2017年9月15日金曜日

タミヤ 駆逐艦島風の製作③ 塗装と艤装品の取り付け

タミヤの駆逐艦、島風もいよいよ塗装に入りました。

夏場は湿度が高かったですが、9月に入るとカラッとした日が増えて塗装が捗ります(^^)v



まずは甲板のリノリウムを塗りました。
手前のハセガワの駆逐艦早波も同時に塗りました。



リノリウム甲板部分をマスキングテープでマスキングしていきます。根気は要りますが駆逐艦だとテレビを見ながらでも1時間かからないぐらいですので楽です。

マスキングテープ部分を念入りにピンセットの先などで圧着しておきます。こうすると船体の塗装後に塗料が滲んでしまったりのリスクが減ります。



クレオスの軍艦色2で塗装しました。島風は舞鶴工廠で建造されましたので舞鶴工廠色ですが、我が工廠では全部軍艦色2に統一しています。



甲板のマスキングを剥がす前に、甲板上のホースリールのホース部分をカーキで塗装しました。



煙突上部と後部マストもフラットブラックで塗装しています。



艦底色もマスキングして塗装しました。クレオスの艦底色は少し暗いので3:1でレッドも混ぜています。



それから、いよいよ甲板のマスキングを剥がしていきます。きれいに塗装出来ていると剥がしていて気持ちがいいです。



内火艇と主砲の防水カバーを塗装しました。



主砲と魚雷はポリキャップで旋回が可能なようになっています。
砲身は2門ともまとまっているので砲塔への取り付けも角度が合うので組みやすいです。

1基だけ砲塔を先に作ってしまったものも、砲身を1本ずつ切断して取り付けたらきれいに差し込めました。



機銃の銃身には軍艦色2とフラットブラックを1:1で混ぜているものを使用しています。


後は、前後の旗竿を0.3ミリプラ棒で取り付け、全体をエナメルでウオッシングしてつや消しで整えたら完成となります。
連休は台風が来るから仕上げはもうちょっと先になりそうです。

→タミヤ 駆逐艦島風の製作④ 完成です。

 


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2017年9月14日木曜日

ORIGIN シャア専用ザクと息子専用シャアザク

THE ORIGINのルウム編でもシャアさん、大活躍でしたね~(^^)

6歳の息子が「僕もシャアザク作りたい」と言ったので二人で作ってみました。



前から積んでいたORIGIN版のシャアザクと、息子には部品数の少ないHGUC版のシャアザクを買って作り比べてみました。



今回は初めから完成まで息子が全部作りました。今まで、一緒に作っても簡単なところしか作らせてませんでしたが、ニッパーもお古をあげたので、頑張って作っていました。
姉と妹がテレビを見ている間も、黙々と作っていました。



一から作って完成したので息子も大満足のようで。少し手伝ったものの、時間がかかりましたがしっかりと作れました(^^)v

HGUC版もアニメ調でディティ―ルは少ないもののプロポーションはいい感じですね。
ORIGIN版は新しいキットだけあって、合わせ目や可動範囲も良くなっています。

ORIGIN版はつや消しコートをしていますが、息子のHGUCはそのままの方が良いとのことで、コートは無しです。比べてみると同じシャアザクでも色合いが全然違いますよね。

武器は両方ともザクバズーカを持たせてみました。ORIGIN版のバズーカは弾倉も付いております。HGUC版と比べるとドムのジャイアントバズ並みに強そうです。



後ろから見ると、バックパックの表現もだいぶ違いますね。HGUCもつんつるてんじゃなくてバーニアが付いていたら、もっと良いキットになるんですが。



先日発売されたORIGIN版の量産型ザクも作ってみたいですね。

そしたら、また息子が「僕も一緒に作りたい!」と言ってきそうです(笑)
そして、いつもの嫁と長女から「また同じの買ってきて!」って言われそうです(;^_^A



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2017年9月4日月曜日

ハセガワ 夕雲型駆逐艦早波の製作① 船体の反り矯正と艦橋等の製作

タミヤの島風に続いてハセガワの夕雲型駆逐艦早波も建造していこうと思います。

早波のキットも、とても良い感じなので、さっそく船体を組み立ててみましたら・・・

艦首がかなり反っていました(;^_^A

せっかくのニューキットも、艦首が浮いているのと台無しですので、反りを矯正しました。 



一度矯正しても、少し艦首が浮いて、なかなか難儀しましたが、なんとか水平に持ち直しました。やや、喫水が深い感じがしたので矯正ついでに0.3㎜プラ板を貼っています。



船体の矯正には、船体の内部に瞬間接着剤を大量に注入して、クランプで固定しています。甲板の差し込み穴から接着剤が表に漏れないように、あらかじめ内側からマスキングテープを貼り、さらに船舷にも保護のためテープを貼ってから、船体の中にたっぷりと接着剤を注入しました。100均のミニ瞬間接着剤を4本ほどぶち込んでいます。
それから船底板を付け、さらに0.3㎜プラ板を貼り、甲板のボラードやフェアリーダーも破損しないようにマスキングテープを貼って保護してクランプで固定しました。

内部の瞬間接着剤がカチカチに硬化するまで、念のため1週間程固定してみると、ちゃんと水平になっていました(^^)v



船体が固定出来たら、いよいよ上部構造物の製作です。

早波は夕雲型駆逐艦の中期建造艦で、艦橋の後部に電探室がついているタイプです。
台形に広がる艦橋が美しいです(*'ω'*)



煙突周りや予備魚雷函などを組み立てていきます。第一煙突のファンネルキャップは前後に部品が分割されています。1/700のキットだと、これが初じゃないですかね。

前部マストの3脚は後で付けましたが、予備魚雷函を取り付ける前に付けておかないと後で取り付けに苦労してしまいました。説明書には先に付けるように指示されていたのでうっかりミスです。

早波のキットは竣工時の状態と対空兵装強化時の1番煙突後部の機銃座増設状態が選べます。

今回は好みで機銃増設後の姿を作ります。



後部の構造物も箱組みして甲板に取り付けます。



前部マストも付けてみました。キットパーツは2つ貼り合わせて再現できます。
位置合わせも簡単で素組には嬉しい配慮ですね。

魚雷格納函などを付けた後から取り付けたので差し込む穴が隠れて難儀してしまいました。差し込み部を切断して取り付けました。

キットのマストも良い感じですが、やはり太いので電探架台から上を作り直していこうと思います。

今回の作業はひとまずここまでです。

→ハセガワ 夕雲型駆逐艦早波の製作② 塗装とマスト等の製作



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