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2017年6月5日月曜日

アオシマ 水上機母艦 日進IF改装1944年の製作

アオシマの水上機母艦 日進を、「もし1943年にブーゲンビル沖で沈まずに1944年の捷一号作戦まで残存していたら・・・で去年製作したものです。





千代田と船体は共用で、バルジの削除が手間ですが、今までキットが無かった艦を発売していただいてありがたいです。





日進は千歳型水上機母艦の準同型艦として③計画で建造されました。当初は高速敷設艦にも使用できるよう14㎝連装砲を3基装備しています。その後計画は改められ千代田と同様に甲標的母艦としての装備が追加され、この状態で竣工しています。
開戦直後に就役した日進マダガスカルのディエゴ・スアレス攻撃に使用される甲標的をペナンまで輸送しています。その後ミッドウエイ海戦にも参加しています。
米軍のガダルカナル侵攻に伴い、日進はその輸送力を活かして重火器の揚陸に活躍します。ガダルカナルへも15センチ榴弾砲や10センチ加濃砲などを何度も揚陸に成功し、その火砲は米軍に「ピストルピート」と呼ばれるほどの活躍をしています。
その後千歳、千代田が空母に改装されるなか、輸送作戦に活躍しますが、1943年7月ブーゲンビル島への輸送作戦中に空爆により撃沈されました。


今回も、もし日進が生き残れて、1944年に対空装備が増強された状態を製作してみました。



艦前部の3基の14センチ連装砲が力強いです。

艦橋前に25ミリ3連装機銃を、艦橋上に22号電探、マスト上に21号電探を増備してみました。



後部デリックポスト上にも3連装機銃を2基、後マストに13号電探を装備しています。



搭載機には瑞雲を載せてみました。哨戒任務に活躍してくれそうです。



艦尾甲標的ハッチから大発を発進! というのは無理そうですが、中発とか小発とかだと、どうなんでしょうね? 実際に輸送任務ではどう大発を使用していたんでしょうね。

艦尾にもクレーン横に機銃を一基増備してみました。




25ミリ機銃は竣工時は8基24挺装備していたのを改装して12基36挺に増強してみました。

写真ではわかりにくいですが、舷窓を全部プラ板を0.8ミリの打ち抜きポンチで作った蓋を貼りつけました。

めちゃくちゃ窓の数が多くて難儀しました。

アオシマの水上機母艦シリーズは良いキットなのですが、欠点が船体の肉厚がペラペラすぎて船体が反りやすそうな事です。

今回の日進は船体の中に石膏をガチガチに入れて固めて、ずっしりと水平を保てていますが、その前に瑞穂を作っていたら製作70%の時に反ってきて、修正不能で廃棄しました。

それと純正エッチングが初版のみがもったいないです。水上機母艦はクレーン類が見どころですので常時販売して頂ければ、もっと購入する人も多いんじゃないかと思います。


今回はクレーンはキットのプラパーツを使用し、カタパルトはハセガワの伊勢日向用のを使用しました。



この日進が、輸送艦を率いてオルモックへ進出して、優秀な装備を持った第六八旅団(星兵団)を「完全な装備」でレイテまで送り届けてあげたいです。
史実では乗船した輸送船や輸送艦も多数が撃沈されてしまい、多くの装備や人員を失いながらも上陸、他の師団が敗走するなか優勢な米軍との激闘を繰り広げて終戦間際まで戦い続けました。


→フジミ 戦艦比叡 1944年時IF改装 製作

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→アオシマ 特設水上機母艦 聖川丸 昭和19年 製作

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2016年10月24日月曜日

アオシマ 特設水上機母艦 聖川丸 昭和19年 製作

 
アオシマの特設水上機母艦「聖川丸」です。



聖川丸は川崎汽船の神川丸型級貨物船の二番船です。姉妹船の神川丸、君川丸、国川丸と「神聖君国」の四文字に川崎汽船の『川』を加えて命名されました。

4姉妹は太平洋戦争開戦前、揃って特設水上機母艦として徴用され、後甲板にデリックを撤去し航空作業甲板を設置、カタパルトを装備して、開戦に臨みました。

聖川丸は第二次ウエーク島攻略作戦、1月にラバウル攻略作戦、3月にラエ、サラモアの攻略作戦に従事中、米艦載機の攻撃を受け至近弾により損傷、内地で修理後はラバウル方面に進出、搭載航空機隊はR方面航空隊として、ガダルカナル戦を支援しました。10月に空襲により損傷後は特設運送船に転籍し、各地の輸送任務に従事しました。1944年4月にヒ68船団に加入して内地へ向かう途中、船団は襲撃を受け聖川丸も魚雷1本を受け損傷します。修理後も危険な南方地帯や台湾、中国方面の輸送に活躍します。しかし1945年7月、瀬戸内海への米機動部隊の空襲により遂に幸運の武勲船も被弾し、擱座して終戦を迎えました。

終戦後、復旧工事を受け、1949年に修理完了。戦後の復興に向けて各地への交易に活躍し、1969年、引退し台湾で解体、34年の波乱に満ちた生涯を終えました。



戦前、戦時中、戦後と活躍した、優秀船、聖川丸を製作しました。

アオシマからは姉妹船4隻とも発売されており、細かな相違点も再現されています。

キットは開戦時の状態を再現しています。戦争中盤以降は戦線の後退のより、前進移動基地的な性格の特設水上機母艦の活躍の場が無くなり、特設運送船にそれぞれ転籍していきました。

終戦時の武装は浮揚修理時の資料が残っていて、



船船上、両ウイングに25ミリ連装機銃を、煙突後部も円形銃座に25ミリ連装機銃を2基並列で装備されています。中央構造物後部両舷には3年式8㎝高角砲が、ボートの後ろには25ミリ単装機銃が装備されています。艦首の砲座は水上機母艦時代と同じく15㎝平射砲を。後部砲座は3年式8㎝高角砲に換装されていました。

今回はIF改造で、もし特設水上機母艦のまま、大戦後半を迎えていたらという設定で製作してみました。



改造点は主砲の15㎝平射砲を12㎝単装高角砲に前後とも代えてみました。
中央構造物の機銃や8㎝高角砲は史実の大戦末期と同じにしています。
船橋上には21号電探も搭載してみました。



搭載機は零式三座水偵と、架空機として、零戦52型ベースに2式水戦改を搭載してみました。
機体強度が上がっているから、これで射出機で出せる強度はあるかも!?



戦前のニューヨークライナーはスマートな船でかっこいいです。

戦闘艦艇だけでなく、こういった商船ベースの船も良いですね。

アオシマの神川丸型水上機母艦は作り易く、4隻を作り比べてみるのも揃えやすいと思います。



こちらの記事もどうぞ(^^)/

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

→ピットロード 潜水母艦 長鯨 1944年時製作

→ピットロード 特設防空巡洋艦 愛国丸

→ピットロード 給油艦 足摺 製作

→アオシマ 水上機母艦 日進IF改装1944年の製作

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