2016年10月31日月曜日

ピットロード 潜水母艦 長鯨 1944年時製作

ピットロードの迅鯨型潜水母艦長鯨です。



迅鯨型潜水母艦は大正時代に建造された潜水艦への指揮、補給、乗員の休養などを任務とした艦です。迅鯨と長鯨の2隻が建造され、呂号潜水艦9隻への補給、整備能力がありました。
船体は商船構造で、速力は16ノットの低速でした。
主砲は自衛用に14㎝連装砲を2基、4門を装備しています。

開戦時には老朽化しており、大型の伊号潜水艦への旗艦任務は徴用された大型貨客船のと特設潜水母艦に任せ、本型は呂号潜水艦などへの旗艦任務にあたりました。

長鯨は開戦時は南方作戦に従事、大戦中盤はラバウルまで進出し、潜水艦部隊の指揮をとりました。昭和19年には迅鯨や軽巡長良などと南西方面へ輸送作戦に従事、この作戦で、迅鯨や護衛艦艇多数が撃沈されてしまいますが、沖縄や南西諸島に物資を送り届け、復路は婦女子を本土へ疎開させ、多くの方の命を救うことに貢献できました。

長鯨は終戦間際、京都の丹後で空襲により中破し、死傷者多数がでるも、沈まずに終戦を迎えられ戦後復員輸送に活躍し、その後解体されました。



ピットロードからは長鯨と迅鯨の両方がリリースされています。
船体は左右貼り合わせで多少合わせの調整はいりますが、カチッとコンパクトな迅鯨型潜水母艦が再現できます。

製作したのは、1944年後半の南西諸島への輸送作戦時を製作しした。

学研の「真実の艦艇史2」に長鯨、迅鯨の武装の変遷が書かれています。



学研の睦月の本を見ていると、長鯨型の記事も載っており、そこに面白そうな証言が書かれていました。元乗員の方の証言で、上甲板や航空機作業甲板はリノリウム貼りと書かれており、従来の説では鉄板貼り、模型の作例も鉄板表現でしたので、一度、リノリウム表現で作ってみようと思いました。



リノリウム甲板のマスキングする分手間は増えましたが(笑)戦闘艦艇には無い魅力的なスタイルの艦が再現できました。



21号電探を前マストに、艦橋前に25ミリ連装機銃、全体に単装機銃を増備しています。
艦橋の左右には13㎜連装機銃を装備しています。
船体中央の8㎝高角砲は開戦時に25㎜連装機銃に換装されたとされている本も多いですが、最終時まで8㎝高角砲のままだったようです。



商船と軍艦の中間のような艦型です。



地味ながら味のある艦容です。昭和17年にダバオで撮影された、艦首波と重巡の魚雷発射管に似せたペイントの迷彩を再現するのも面白いかも。





こちらの記事もどうぞ(^^)/

→アオシマ 陸軍舟艇母船 あきつ丸の製作

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→タミヤ 軽巡洋艦名取 最終時製作

→連斬模型 阿賀野をWLに製作 IF改造1944年秋

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2016年10月29日土曜日

フジミ 航空母艦飛鷹の製作② 飛行甲板の取り付け

フジミの空母飛鷹、前回は船体の製作をして、石膏を流し込んで固定しました。





石膏が固まってきたので、次は飛行甲板などを取り付けていきます。



後部の短艇収納のくぼみには運貨船(大発)を収納するようですが、外からは見えないので、他の貨物船などに流用するために、つけませんでした(^^)/
隠れる部分を軍艦色で筆塗りします。



機銃座や後部の隔壁などを接着後、飛行甲板に隠れるところは軍艦色で筆塗りしています。
中央の内火ランチは外からだと見えにくいので塗り分けなしに。
外側の内火艇などはつけてしまうと塗装できなくなるので、完成後に塗り分けて設置しようと思います。



艦首部分もほとんど飛行甲板に隠れるので先に塗っておきます。



エレベーター部分、通常状態は四角の部品を間に挟んで、おりている状態に再現ですとそのままつけます。



船体に飛行甲板をつける前に裏から、エレベーター部分をつけます。
飛行甲板下の桁も前もって塗装しておきます。
これを前後両方します。



飛行甲板は前部から取り付ける仕様です。
増設機銃座はそのままだとつけにくかったので後からつける事にします。



飛行甲板後ろ、両端の着艦標識は後々の作業で破損してしまいそうですのでマスキングテープを巻いて保護しておきました。



飛行甲板、取り付け完了です(^^)/
ちょっと後部の隔壁との合いが悪かったので、すり合わせをしてつけました。

次は機銃座や高角砲座などの取り付けです。

→フジミ 航空母艦飛鷹 昭和19年 キットレビュー

→フジミ 空母飛鷹 製作その①  船体の工作

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作③ 木甲板の基本塗装









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2016年10月28日金曜日

ピットロード 給油艦 足摺 製作

ピットロードの給油艦足摺です。




足摺型給油艦は空母機動部隊への艦載機の燃料である軽質油、爆弾、魚雷、弾薬、食料、水などを補給する艦として計画されました。
給油艦といっても、タンカーのような船形ではなく、軍艦形式として建造されました。
④計画で足摺と塩屋の2隻が建造され、1隻で大型空母2隻分の補給能力がありました。

足摺が完成した昭和18年は機動部隊の活動が停滞しており、空母への補給任務では無く、南方への輸送任務につきました。
マリアナ沖海戦の直前の19年6月5日にミンダナオ島の西で米潜パファーの雷撃で撃沈されてしまい、空母機動部隊への洋上補給はできないまま戦没してしまいました。



ピットロードからリリースされています。かなりマイナー艦の足摺型は以前から製作してみたかた艦でしたので、発売して頂きありがたかったです。キットは竣工時の昭和18年のキット化です。
船体、特に艦尾がすぼまり過ぎなど、船体に関してはピットロードスタンダードな感じです(^^;)



足摺型の特徴である、中央の大型デリックと補給作業中に使う大型の防舷材です。防舷材は残念ながら一体成型で、補給作業中のジオラマなどにするには改造が必要です。

今回はIF設定で、もし19年6月に戦没していなかったら、で機銃の増備と電探の装備をしてみました。



艦橋前に25㎜3連装を2基装備、前マスト上に13号電探を装備してみました。



煙突の両舷にも25㎜3連装機銃を増設してみました。



製作自体は、構造も複雑では無いので簡単です。

航空戦隊のおともに1隻、いかがですか?(^^)/


こちらの記事もどうぞ(^^)/

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

→ピットロード 潜水母艦 長鯨 1944年時製作

→ピットロード 特設防空巡洋艦 愛国丸

→タミヤ 軽巡洋艦球磨 最終時製作

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2016年10月26日水曜日

ピットロード 鴻型水雷艇 鵯 製作

ピットロードの鴻型水雷艇、鵯(ひよどり)です。




鴻型水雷艇は軍縮条約により保有量を制限された駆逐艦の代用とすべく建造されました。
前級の千鳥型はかなり無理のある設計で、竣工後、友鶴が転覆事故を起こしてしまう事件が起こり、鴻型は完成が条約開けという事もあり、余裕のある設計(排水量超過)で竣工しました。

竣工後は揚子江など中国方面の戦線で活躍。太平洋戦争でも持ち前の速力を活かして、護衛任務や哨戒任務に活躍しましたが、雉1隻を残して全艦戦没しました。

今回はその中で、鵯を製作しました。

中古本で「小さな英雄 水雷艇「鵯」」という本を見つけて、水雷艇の戦記というのは珍しかったので読んでみました。

鵯は完成以来、シナ事変では揚子江を中心に活動し、仏印進駐にも参加、太平洋戦争緒戦では香港攻略作戦、ソロモン方面での戦い、大戦後半の南方での護衛任務と、縦横無尽に活躍した歴戦の艦で、敵潜アンバージャックを撃沈した武勲艦です。

危険な任務もこなし味方から大いに頼りにされ、敵からも名指しでマークされていたというすごい艦です。ラバウルの市街を艦長はじめ「ひよどり一家」と肩で風を切って歩いていた豪胆な乗組員の活躍が描かれていました。乗艦していた軍医の著者の手記で、その後の赴任先でのニューギニアのブナでの陸戦隊の様子など、貴重なお話が読めます。

見かけたら読んでみて下さい(^^)/

鴻型水雷艇のキットはピットロードから発売されています。2隻セットで竣工時の鴻、大戦後半の雉の2種類が発売されていますが、デカール以外は中身は一緒のコンパチの部品構成となっています。



製作は特に問題なく、キットストレートに組んで、マストや機銃類をお好みに代えてみたら鴻型水雷艇のスマートな姿が再現できます。



今回は鵯の大戦後半の姿を作ってみました。後部の3番砲を撤去して爆雷兵装を充実しています。
鴻型は55度まで仰角を上げれる12㎝M型砲を第19号型掃海艇と同じく3門装備していました。
先程の本ではこのM型砲でB-17と対戦し、撃墜、敵搭乗員を捕虜にしている描写がありました。



鴻型水雷艇の特徴のひとつ、53㎝3連装魚雷発射管です。このクラスのみ装備しています。



スマートな艦容で、昔から好きなクラスです。
鴻型は大戦中も、その高速性と使い勝手で現場から重宝された、武勲艦です。

こちらの記事もどうぞ(^^)/

→第102号哨戒艇 フライホーク USSワード改造

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

→ピットロード DDG170 護衛艦 さわかぜ 製作

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2016年10月25日火曜日

タミヤ 軽巡洋艦名取 最終時製作

 
タミヤの軽巡洋艦、名取を最終時の状態で製作してみました。



タミヤの名取はフジミのWL組合脱退にともない、球磨型をベースに追加部品を加えて商品化されました。名取は戦前の状態をキット化されています。

名取は長良型軽巡洋艦の3番艦として建造されました。太平洋戦争では、緒戦のフィリピン攻略作戦や蘭印攻略作戦の支援に出撃した以降は警備任務や輸送任務に従事していました。
1943年1月に米潜の雷撃により損傷、修理時に主砲2門の撤去と12.7㎝高角砲の装備、機銃の増備などを行っています。この時、魚雷発射管を8年式の連装4基を93式4連装2基に換装した説が昔出ていましたが、現在は発射管そのままに酸素魚雷用に改造された説が有力なようです。
修理完了後、第三水雷戦隊の旗艦となり、マリアナ沖海戦にも補給部隊の護衛として参加したりしていましたが、1944年8月18日、米潜ハードヘッドの雷撃を受けサマール島付近で撃沈されました。沈没後、生存者183名はカッターに分乗し自力でミンダナオ島まで帰還したエピソードがあります。



戦前の状態を再現したキットを今回は、大戦後半仕様の長良とニコイチで製作しました。
長良は前部魚雷発射管を撤去し、後部に4連装発射管を装備した状態をモデル化していますが、魚雷発射管を換装はしていなかったようです。
名取も同様に連装発射管4基のままだったようですが、今回せっかくなので、4連装に換装した説で作ってみました。




基本ベースは長良のキットに、後部航空作業甲板の張り出しは名取と阿武隈、球磨のみ左舷に張り出しているので、名取のキットのと交換しました。タミヤのキットはこの作業甲板が鉄板張りに表現されているのが欠点です。エバーグリーンの2.5ミリピッチのプラ平棒、厚さ0.25ミリのを張って、高さ調節をして再現してみました。



21号電探も装備し、艦橋も窓をビンパイスで開口しました。



艦橋は名取のをベースにしました。長良は既存の13ミリ連装機銃座の両舷に25ミリ単装機銃座を設けたようですので、名取もこのようにしてみました。



舷窓もプラ版をポンチで打ち抜いたやつで蓋をしてみました。
レイテ沖海戦前に戦没しているので、増設機銃もそこまで多くないです。



名取のこの状態の姿もなかなか新鮮です。



名取の4連装発射管換装説の状態を作るなら、同じ航空作業甲板が左舷張り出しの阿武隈を使った方が楽そうです。前部魚雷発射管あとの兵員室も一体で成形されていますし。







こちらの記事もどうぞ(^^)/

→ピットロード 睦月型駆逐艦 皐月 最終時 製作

→ピットロード 潜水母艦 長鯨 1944年時製作

→タミヤ 軽巡洋艦球磨 最終時製作

→アオシマ 練習巡洋艦鹿島 1945年時を製作

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フジミ 空母飛鷹 製作その①  船体の工作

フジミの飛鷹、さっそく製作にかかります(^^)/



船体は左右分割式です。



船体補強用の部品を番号を間違えないように組んでいきます。
入っている部品も半分は余ります。



左右貼り合わせますが、ちょっと補強部品が左右に広がってしまうので軽く手で押さえてある程度接着剤が乾くまで待った方が良いです。 以前翔鶴の時に若干広がったまま固定してしまったので。



組みあがりはこのような感じです。



船底板は船体内に落とし込むタイプです。



どうしても、船体と船底板に隙間ができてしまいます(^^;)組み方が悪いのか仕様なのか。
タミヤセメントの古くなってドロドロになったやつを軽く塗って隙間を埋めておきました。



艦首と艦尾の甲板をつけて、船体の完成です。



そこに石膏をたっぷりと流し込みました。フジミの艦船はプラが柔らかいので、のちのち船体が反ってきたりするのが怖いので石膏でガチガチに固めてみました。



水平に固まるように、しばらく重しをして寝かしておきます。せっかく完成させても後で船体が反ってきたら残念な事になりますので船体は慎重に工作します。
石膏がかたまって固定されたら、製作を進めてみようと思います(^^)v



→フジミ 航空母艦飛鷹の製作② 飛行甲板の取り付け

→フジミ 航空母艦飛鷹 昭和19年 キットレビュー




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2016年10月24日月曜日

フジミ 航空母艦飛鷹 昭和19年 キットレビュー

フジミの空母飛鷹、購入しました。

タミヤの隼鷹も名キットですが、さすがにリニューアルを望まれていましたが、なかなか重い腰を上げてくれませんでしたが、フジミさんから新キットで発売されました。
飛鷹のキット化は初めてとなりますね!年末には隼鷹昭和17年も発売されますし1/350でもハセガワから発表されて、飛鷹型にとっていい年になりました(^^)


高荷画伯のボックスアート。 ローアングルからの飛鷹。終戦時の隼鷹の写真を参考にしているんでしょうね。



船体は左右分割式です。



舷窓は閉鎖された状態でモールドされています。船外電路も力強く再現されています。



艦底のパーツと飛行甲板。飛行甲板は前後で2分割のようです。



滑走制止索のモールドが繊細に入っています。着艦制動索は木甲板シートに付属なんですね。



着艦標識もばっちり中が抜けています。



飛行甲板前半部分と艦橋基部、煙突カバー、船体補強用の棒パーツ。



こちらも遮風柵などがモールドされています。



艦橋基部はスライド金型でばっちり再現されています。




機銃座、高角砲座などのパーツです。



高角砲の給弾所の下部もスライド金型でモールドがしっかり入っています。



錨鎖甲板やいつもの高角砲、25ミリ機銃のパーツです。
それと、今作から・・



双眼鏡のパーツも付きました。これを防空指揮所にずらりと並べるのはなかなかの作業になりそうです。



双眼鏡をこの防空指揮所にとりつける訳です。



デカールです。飛行甲板の白線と紅白の着艦標識、艦載機の日の丸です。
マリアナ沖の飛鷹は白線も1本とシンプルですので塗装で再現も楽そうです。



艦載機のパーツ。
零戦52型、爆戦、99艦爆、天山が2機ずつ入っています。

飛鷹としては初めてのキット化。製作するのもワクワクします(^^)
また順を追って製作していきたいと思います。



以下は飛鷹の製作記です(^^)v

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作①  船体の工作

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作② 飛行甲板の取り付け

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作③ 木甲板の基本塗装

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作④ 高角砲座、機銃座等取り付け

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作⑤ 艦橋の製作

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作⑥ 甲板等マスキング

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作⑦ 船体色の塗装

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作⑧ 白線と艦底の塗装

→フジミ 航空母艦 飛鷹 製作⑨ 艤装品の取り付け




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