往年の名キットで、この球磨や同型艦の多摩、隼鷹、阿賀野、矢矧、島風、イ16・イ58などが発売された当時はタミヤの黄金期でした。
現在の目で見ると、やや見劣りする箇所もありますが、手を入れると現行キットと並べても良い感じに仕上がります。
球磨は5500t級軽巡の第一陣のネームシップとして就役しましたが開戦時には老朽化しておりました。フィリピン攻略戦参加以降は、東南アジア方面で警備、輸送任務に従事し、名だたる海戦には参加することがありませんでした。昭和19年1月、ペナン沖で基地航空隊の訓練支援のため出動中、英潜タリーホーに撃沈されました。
球磨は丸みを帯びた艦橋(他に多摩、大井、北上も)、煙突も雨水除けが特徴的な丸みを帯びた形状をしており(木曽も)、他の5500t型と比べて特徴的な艦容をしております。
キットは開戦前の昭和15年頃を再現しています。今回は最終時を作ってみました。武装は一部推測ですので参考にはならないかと(^^)
後部7番砲は12.7㎝連装高角砲に換装され、それに伴い5番砲も撤去されたようです。撤去後の両舷には25ミリ三連装機銃が1基ずつ装備されたようです。
カタパルトはこの時期、ほとんどの5500t型が撤去しているので、おそらく球磨も撤去していると思いますので、台座に25ミリ三連装機銃を装備してみました。
航空作業用甲板の張り出しは球磨と名取と阿武隈のみ左舷に張り出しています。
前楼トップには21号電探が装備されていた?ようですので、ハセガワのエッチングを用いました。
艦橋前両舷には多摩のように7.7ミリ機銃座が設けられていたのでは?と思いますが、今回は再現していません。
特徴的なふくらみのある煙突。これもあって全体的に可愛らしい印象があります(^^)
タミヤの5500t型軽巡の欠点は航空作業甲板と前部魚雷発射管の床が鉄板表現になっていることです。これらも全部リノリウム張りです。
僕も含め、長らく鉄板張りと思っていた人は多いと思います(^^;)
細長い船体にシンプルな武装でスマートな艦です。
クラシカルな姿が魅力の球磨、大戦中は縁の下の力持ちとして、地味な輸送任務や警備任務に奮闘しました。
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