2016年10月26日水曜日

ピットロード 鴻型水雷艇 鵯 製作

ピットロードの鴻型水雷艇、鵯(ひよどり)です。




鴻型水雷艇は軍縮条約により保有量を制限された駆逐艦の代用とすべく建造されました。
前級の千鳥型はかなり無理のある設計で、竣工後、友鶴が転覆事故を起こしてしまう事件が起こり、鴻型は完成が条約開けという事もあり、余裕のある設計(排水量超過)で竣工しました。

竣工後は揚子江など中国方面の戦線で活躍。太平洋戦争でも持ち前の速力を活かして、護衛任務や哨戒任務に活躍しましたが、雉1隻を残して全艦戦没しました。

今回はその中で、鵯を製作しました。

中古本で「小さな英雄 水雷艇「鵯」」という本を見つけて、水雷艇の戦記というのは珍しかったので読んでみました。

鵯は完成以来、シナ事変では揚子江を中心に活動し、仏印進駐にも参加、太平洋戦争緒戦では香港攻略作戦、ソロモン方面での戦い、大戦後半の南方での護衛任務と、縦横無尽に活躍した歴戦の艦で、敵潜アンバージャックを撃沈した武勲艦です。

危険な任務もこなし味方から大いに頼りにされ、敵からも名指しでマークされていたというすごい艦です。ラバウルの市街を艦長はじめ「ひよどり一家」と肩で風を切って歩いていた豪胆な乗組員の活躍が描かれていました。乗艦していた軍医の著者の手記で、その後の赴任先でのニューギニアのブナでの陸戦隊の様子など、貴重なお話が読めます。

見かけたら読んでみて下さい(^^)/

鴻型水雷艇のキットはピットロードから発売されています。2隻セットで竣工時の鴻、大戦後半の雉の2種類が発売されていますが、デカール以外は中身は一緒のコンパチの部品構成となっています。



製作は特に問題なく、キットストレートに組んで、マストや機銃類をお好みに代えてみたら鴻型水雷艇のスマートな姿が再現できます。



今回は鵯の大戦後半の姿を作ってみました。後部の3番砲を撤去して爆雷兵装を充実しています。
鴻型は55度まで仰角を上げれる12㎝M型砲を第19号型掃海艇と同じく3門装備していました。
先程の本ではこのM型砲でB-17と対戦し、撃墜、敵搭乗員を捕虜にしている描写がありました。



鴻型水雷艇の特徴のひとつ、53㎝3連装魚雷発射管です。このクラスのみ装備しています。



スマートな艦容で、昔から好きなクラスです。
鴻型は大戦中も、その高速性と使い勝手で現場から重宝された、武勲艦です。

こちらの記事もどうぞ(^^)/

→第102号哨戒艇 フライホーク USSワード改造

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

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→艦船模型・戦車模型の記事一覧表







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