2016年10月10日月曜日

ピットロード 丙型海防艦 第13号海防艦 製作

終戦間際、最後に撃沈された海防艦


ピットロードの丙型海防艦です。 今回は前期型の第13号海防艦を製作しました。




丙型海防艦は不足する護衛艦艇を増やすため、大量生産に向け簡略された設計の海防艦です。丙型はディ―ゼル機関を積み、量産するため、出力は低く速度は16.5ノットしか出ませんでしたが、航続距離は6500海里あり、南方への長距離の護衛任務も可能でした。
対潜兵装は充実しており、爆雷は120発も搭載し、主砲も高角砲が装備されました。
戦時急造艦でしたので、居住性には欠けましたが、戦争後半に53隻も竣工させる事ができ、うち26隻が戦没、残存艦は引き揚げ輸送や掃海に活躍しました。

第13号海防艦は日本鋼管にて昭和19年4月3日に竣工。レイテでの多号輸送作戦にも参加しました。この時、僚艦の第11号海防艦が空爆で航行不能になり、13号海防艦が砲撃により撃沈処分しています。

その後も南方で護衛任務に活躍、南方航路途絶後は北方海域での護衛任務につきます。8月14日、護衛任務のため、第47号海防艦と合流予定のところ、47号海防艦が米潜トースクの雷撃を受け撃沈され、漂流者を救助中、第13号海防艦もトースクに雷撃され撃沈されてしまいました。近くの但馬、香住の漁師さん達に救助を受けました。 次の日に終戦で、最後に撃沈された艦艇となりました。



ピットロードの海防艦シリーズは組み立てやすく良いキットです。艦首のナックルラインは微妙に再現されておらず、ひけっぽくなってしまっています。マスキングテープでガイドして、ガシガシ削ると良い感じになります。
マストをプラ棒で作り直して、機銃はフジミのと交換しています。舷窓は箱絵を参考にビンパイスで開口しています。




艦尾には3式爆雷投射機がずらりと並んでいます。 もっと早く海防艦の数が揃って、戦術が洗練されていたら、輸送船の被害も抑えられたでしょうに。丙型海防艦は大戦末期に竣工して、急造の乗り組み員の方々が、不利な戦況でも戦い、3隻の米潜水艦を撃沈しています。




上から。中央の探照灯の台座が無しになっていたので、適当な台座に変えています。

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