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2018年6月1日金曜日

アオシマ 給糧艦 間宮 最終時の製作

アオシマの給糧艦間宮の最終時の完成です(^^)/




給糧食艦間宮は日本海軍初の本格的な給糧艦として八八艦隊計画時に建造されました。
間宮は肉類、魚類、野菜類などの貯蔵用の冷蔵庫を完備し、艦内にはパンや麺類、豆腐やコンニャクなどの加工食品、アイスクリームやモナカ、おまんじゅうやラムネなどの製造設備を持っていました。

間宮には軍属として和菓子職人などが乗船しており、間宮の羊羹は虎屋の羊羹より美味しいとも言われていました。甘党の身としては是非、間宮製造のお菓子を食べてみたいものです(笑)

艦内は入浴設備や洗濯設備も充実しており、士官のクラス会なども催されていたようです。間宮が泊地に入港すると将兵の士気が、かなり上がったようです。



以前は間宮はガレージキットしか存在せず、氷川丸などの部品を使ってフルスクラッチしてみようかと思っていましたが、艦これで人気が出てピットロードとアオシマのまさかの2社競作となりました。

ピットロードのキットはフルハルのみで戦前状態と最終時がキット化されています。
アオシマは、まずは艦これ版、続いてSD版、ガトー級潜水艦シーライオン付属の最終時、通常版がキット化されています。



今回はアオシマの間宮最終時のキットが2年近く眠っていたので、こちらを製作しました。アオシマのキットは喫水が深く、ちょっと腰が低い状態ですので、プラ板の0.5㎜を2枚貼ってカサ上げしています。1ミリプラ板を使わなかったのは0.5㎜1枚ごとにカッターで切って整形しやすいからです。

アオシマのキットは組みやすいのですが、中央の構造物内壁が高くて若干浮いてしまうので削り込んで調整しています。



今回は探照堂さんのマスキングシートを初めて使ってみました。
間宮も甲板のモールドが多いのでマスキング作業が大変そうですので。



試しに船首楼に貼ってみました。ピッタリと合いますので、慎重に貼っていきます。




全部貼り終えました。かなりマスキング作業の時間が短縮できました(^^)v



軍艦色で船体を塗装後、船倉のハッチをカーキで塗装後、マスキングを剥がしました。
下の木甲板色も剥がれずにキレイに剥がせました。



その後、艦橋、煙突、マスト、クレーン、通風塔、艦載艇などを取り付けてウオッシング後、つや消しで整えて完成です(^^)/

煙突は石炭炊きのため、糧食に灰が落ちないように高めの煙筒となっています。




最終時の25㎜連装機銃が増設された艦橋まわり。艦橋横にはシールド付きの8㎝高角砲も装備されています。

給糧艦特有の糧食配給艇が甲板に搭載されています。

通風塔は数が多いので取付はなかなか大変でした。通風塔内部は錆止め塗装の赤系として艦底色とレッドを混ぜた色で塗っています。




艦首と艦尾に14㎝単装砲座が備えられています。
最終時には砲座両脇に25㎜単装機銃が増設されていました。
他に今回は付けていませんが、7.7㎜単装機銃(開戦前から元々装備していたやつ?)が艦首と艦尾に1基ずつ装備されていたようです。

最終時の武装は
14㎝単装砲2門、8㎝単装高角砲2門、25㎜3連装機銃2基、連装2基、単装4基、合計14門
7.7㎜単装機銃2基 のようです。



ひと昔前でしたら間宮のインジェクションキットなんて夢のまた夢でしたが、良い時代になりましたね(^^)他の補助艦艇もかなり充実してきました。

この間宮は「はわい丸」型貨客船をタイプシップにしていましたので、緒戦の侵攻作戦で活躍しガダルカナル増援作戦で撃沈された陸軍防空基幹船「ありぞな丸」なども改造で製作できそうです。




間宮は就役後、連合艦隊付属の給糧艦として長らく活躍し、開戦後も前線への糧食輸送に大活躍しましたが、大戦末期の19年12月に前月に戦艦金剛と駆逐艦浦風を沈めた米潜水艦シーライオンに南シナ海で撃沈されてしまいました。連合艦隊の将兵に愛された間宮も悪化する戦況の中で最期を迎えました。





以前に製作した妹分の伊良湖と並べてみました。

ピットロードの伊良湖は船体のプロポーションがちょっとスマートじゃないので(笑)是非アオシマさんにもキット化してもらえたら良いですね(^^)





→ピットロード 海防艦日振の製作

→ピット+艦NEXT戦艦大和をレイテ沖海戦時で製作

→アオシマ 給油艦ましゅう の製作

→ピットロード 給糧艦 伊良湖 最終時の製作

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 最終時製作



2017年3月17日金曜日

給糧艦 伊良湖 最終時の製作 ピットロード

ピットロードの給糧艦、伊良湖です。



給糧艦は艦隊将兵への食糧や嗜好品を補給するための船です。艦隊生活では食事が唯一の娯楽と言っていい程ですので、給糧艦が入港してくると将兵の士気が大いに上がったようです。
新鮮な食料の他に、饅頭や羊羹などの甘味品、パンや豆腐、こんにゃくなどの加工品を製造する能力もあり、入浴施設や洗濯施設も備えていました。

永らく大正時代に建造された間宮が唯一の給糧艦でしたが、③計画で新たに伊良湖が建造される事になりました。伊良湖は25000人の将兵へ2週間分の食料を補給できる有力な設備を持っていました。伊良湖は開戦直前の昭和16年12月5日に竣工し、さっそくトラック諸島への補給任務に就きます。
その後は何度も本土とトラック間の補給任務に従事しました。昭和19年1月20日に米潜シードラゴンの雷撃を受けてしまいます。伊良湖は何とか沈没を免れ内地で修理を受けます。この時の艦首を深く沈めた写真がありますが、よくこの状態で沈没しなかったものです。
修理完了後、マニラへの輸送作戦につきますが、マニラも米機動部隊の空襲を受け、他の艦艇とコロン湾へ退避しますが、ここも9月24日空襲を受け、秋津洲とともに湾内で撃沈されてしまいました。



製作したのはピットロード製のキットです。就役時は艦橋両舷に25ミリ連装機銃を装備しており、マリアナ沖海戦後に中央構造物後端両舷と後部高角砲前に25ミリ3連装機銃を3基増備しています。
キットは就役時を購入して、そこには中央構造物後端両舷の機銃のみ装備とかかれていますが、正しくは艦橋両舷です。

伊良湖のキットはなかなかの曲者で、調べてみるとちょっと修正点が多すぎてきちんと作ろうとしたら甲板を作り替えなどになってしまいます(;^_^A
そこまでするのは大変ですので、キットそのままで製作しています。

主な修正点は
・艦首平面形が細すぎのようです。実際は他の貨物船のような形状です。
・艦尾は逆に太すぎで、こちらも貨物船のような形状です。
・煙突がキットでは小判型ですが楕円形のようです。
・クレーンの形状も違うようです。
・艦橋の高さも少し低いようです。
・甲板が全部木甲板張りですが、艦首艦尾が一部鉄板張りのようです。

などがあるようで、とても私の腕では修正できないので、スルーして製作しています。
このままでも、ぱっと見、伊良湖ですので(*'ω'*)
よそのブログでとても詳しく解説されている方がいらっしゃいまして、その方のブログが大いに勉強になります(^^)



煙突は燃料対策により石炭炊きになっており、背の高い煙突です。煙突前には高い無線アンテナを装備しているのが特徴です。



甲板には特徴的には2トンジブクレーンや12m糧食配給艇などが搭載されています。
前後の砲座には12センチの連装高角砲が装備されています。この連装高角砲の盾付きは珍しく、他には測量艦筑紫や砲艦橋立型、満州国の砲艦順天型など、装備例は限られています。



艦首はちょっと細すぎです。




逆に艦尾はぽってりと。



でも、そのまま作るのだと、組み立てやすいので、特徴的な姿をコレクションに加える事ができます。

最近、艦これ関連の補助艦艇を精力的に開発しているアオシマさんがそのうち新製品を出すかもしれませんね・・・秋津洲や明石もピットロードさんと被っているので。

その時には改⑤計画で建造計画がされていた、「久須見」という艦にするのも良いかもですね(^^)




ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 給糧艦 伊良湖 最終時 プラモデル W186




こちらの記事もどうぞ。

→駆逐艦 浦波 1944年時 製作 ヤマシタホビー+ピットロード

→戦艦日向 戦艦状態IF改装1944年 フジミ+ハセガワで製作

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

→アオシマ 水上機母艦 日進IF改装1944年の製作

→ライデンモデル 杵埼型給糧艦 荒埼

→アオシマ 給糧艦 間宮 最終時の製作

→第102号哨戒艇 フライホーク USSワード改造







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2016年10月17日月曜日

ライデンモデル 杵埼型給糧艦 荒埼

ライデンモデルから発売されていた杵埼型給糧艦 荒埼です。



給糧艦といえば間宮や伊良湖といった大型の給糧艦が思い浮かびますが、この杵埼型給糧艦はかなりの小型艦です。排水量は910トン、全長も62mという小さな船です。
全線への生鮮食品やお肉やお魚などの冷凍品の輸送を任務としていました。

杵埼型給糧艦は「杵埼」「早埼」「白埼」「荒埼」の4隻が建造され、各地の補給任務に活躍しました。杵埼が昭和20年に空爆で撃沈された以外は3隻も生き残れ、復員輸送に活躍し、早埼はソ連、白埼は中華民国、荒埼は米国に引き渡されました。

荒埼は戦闘艦艇では無かったので米国から返還され、水産学校の練習船、海鷹丸になり、のちに民間に売却され、さらに1967年フィリピンに売却されな長い間活躍することになりました。

ライデンモデルの杵埼型は5年前に発売され、現在は入手が難しいようです。

このキットの売りは、細かく部品分けされた偽装と木甲板などにはエッチングを使われています。



砲座や機銃座、艦橋もエッチングです。




マスキングいらずでカチッと甲板が再現できます。



武装は艦首に8センチ高角砲、艦尾に連装機銃、爆雷も装備しています。



他の戦闘艦と比べて、独特のフォルムが目新しいです。
小さい船ですが、戦時中は太平洋を東西南北、将兵のために糧食を運んだ殊勲艦です。

また再販とかされないんでしょうかね。

こちらの記事もどうぞ(^^)/

→アオシマ 艦これ 給油艦 速吸 製作

→ピットロード 潜水母艦 長鯨 1944年時製作

→ピットロード 給油艦 足摺 製作

→アオシマ 練習巡洋艦鹿島 1945年時を製作

→艦船模型・戦車模型の記事一覧表






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