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2017年8月4日金曜日

日本海軍小艦艇ビジュアルガイド2 護衛艦艇編 の感想

先日発売された、「日本海軍小艦艇ビジュアルガイド2護衛艦艇編」が届いたので読んでみました。





前作の駆逐艦編からちょっと間が空きましたが、今度は護衛艦艇編が発売されました。
小艦艇や地味な艦が好きなのでこの本が出るのを楽しみにしていました。


掲載されている作例は、エッチングてんこ盛りの精密な作例では無く、キットの形状を修正した作例や同型艦の差異、フルスクラッチの艦、多艦のキットからの改造などが掲載されています。

艦ごとの正確な形状や同型艦との差異が詳しく書かれているので模型製作に参考になります。

掲載艦船は駆逐艦編に掲載されていた水雷艇を除く護衛艦艇が載っています。
各艦型の建造経緯や解説、キットの紹介や修正点などが載っています。
キット素組と修正作例が載せられているので工作前、後の比較が分かりやすいです。


海防艦  占守型 択捉型 御蔵型 鵜来型 日振型 丙型 丁型 
ピットロードからリリースされている海防艦の各タイプを建造経緯や年次や個艦ごとのの武装の差異や形状の修正などが紹介されています。



軽巡洋艦 八十島 海防艦 五百島
中国海軍向けに日本で建造された小型巡洋艦を、支那事変で鹵獲、大戦末期に改装し再就役させた異色の艦を軽巡洋艦天龍の船体と海防艦のパーツでスクラッチした作例が載っていました。



掃海艇  1号型 13号型 7号型 19号型 101型
タミヤの小艦艇セットに入っている19号型しかキットはありませんが、19号型を元に各タイプへの改造方法が載っています。ピットロードの水雷艇千鳥のキットから13号型への改造方法もあります。他に英艦を鹵獲した101号型のフルスクラッチ作例も。



哨戒艇  1号型 31号型 鹵獲艦改装哨戒艇各艦
旧式駆逐艦の峯風型や2等駆逐艦から哨戒艇に改装された各艦の改造方法や各年代の武装配置なども載っています。
大戦初頭に鹵獲した連合軍の艦艇を改造した哨戒艇も紹介されています。
鹵獲された駆逐艦から改装された101号、102号、106号なども既存キットからの改造ができそうです。


駆潜艇 1号型 4号型 51号型 13号型
タミヤから小艦艇セットとガトー級潜水艦とのセットの2種類が出ている13号型駆潜艇のキットを、修正作例や各年次毎の紹介があり、それ以前の型への改造方法も載っています。


各特務艇 駆潜特務艇 哨戒特務艇 掃海特務艇 海防艇 鹵獲特務艇
ハセガワの2等駆逐艦樅と若竹のキットのオマケに入っている哨戒特務艇が、小型特務艇の唯一のキットですが、このキットの形状修正方法や駆潜特務艇への改造方法が載っています。大戦末期に量産計画のあった海防艇の作例もあります。他に資料の少ない連合軍艦艇の鹵獲特務艇も紹介されています。


この本に紹介されている艦艇は、主要艦艇に比べて地味ですが、太平洋戦争を商船隊と共に支えた縁の下の力持ち達です。なかなかまとまった資料のない艦を作例で見れるのはありがたいです。個人的には軽巡洋艦八十島のセミスクラッチの作例、水雷艇千鳥から改造する第13号型掃海艇、31号型哨戒艇の大戦末期まで戦った第38号哨戒艇、ハセガワのオマケの哨戒特務艇から改造できる駆潜特務艇などが製作してみたいと思いました。

特に200隻も建造され、哨戒特務艇よりも各戦線で活躍した駆潜特務艇は小さいフネですので是非作ってみたいです。

敷設艇や陸軍護衛船も載っていたら最高でしたが、これらのフネはまた別の本に掲載されると思います。

この本を書かれている岩重多四郎氏の著書は模型製作には大変参考になりますので、手元にあると役に立つと思います(^^)/






→ピットロード DD113護衛艦さざなみ の製作

→アオシマ 陸軍舟艇母船 あきつ丸の製作

→アオシマ 水上機母艦 日進IF改装1944年の製作

→ピットロード 特設防空巡洋艦 愛国丸

→第102号哨戒艇 フライホーク USSワード改造

→第1号型哨戒艇 製作  ハセガワ三日月改造

→フジミの駆逐艦秋月を1944年時で製作

→艦船模型・戦車模型 記事一覧


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2016年11月15日火曜日

艦船模型スペシャルNO62 特集:決戦!レイテ沖海戦シリーズ4 感想 

艦船模型スペシャルNO62 2016 WINTERが発売日でしたので、さっそく読んでみました。

今回はレイテ沖海戦シリーズの最終巻、栗田艦隊の第一部隊の特集です。



掲載作例は第一部隊の大和、武蔵、長門、愛宕、高雄、鳥海、摩耶、妙高、羽黒、それと夕雲型駆逐艦の沖波です。

大和は艦NEXTの大和(最終時)をベースに甲板をレイテ仕様の武蔵の甲板を移植した作例です。

武蔵は、今は亡きニチモのキットを使用し、雷撃で損傷を受けつつ対空戦闘を行う武蔵のジオラマ仕立ての作例です。

長門はフジミの特シリーズの長門レイテ沖海戦時をストレートに製作したのを、塗装のこだわりでリアルに見せる作例です。

高雄型は、高雄はピットロード、愛宕はフジミ、鳥海はアオシマ、摩耶はフジミのキットを使用。
見開きのページで各艦の比較写真が載っており、メーカー毎の表現方法の比較を見れます。

妙高型も、妙高はハセガワ、羽黒はフジミ製のキットの作例です。

夕雲型駆逐艦の沖波は、先日発売された、艦NEXTシリーズのハイスクールふりーとの晴風をベースに改造されています。
陽炎型がベースの晴風ですので、陽炎型から夕雲型への改造方法が書かれています。
パーツ流用で夕雲型も発売されてほしいですね。

作例ページの後にはレイテ沖海戦でのシブヤン海での敵空母艦載機との戦いや志摩艦隊の動き、サマール沖での護衛空母との戦闘、日米艦隊の編成などが解説されています。

ニューキットの紹介では、アオシマの艦これモデル、重雷装艦大井と、大スケールのレベル1/144の英海軍フラワー級コルベットのスノーベリーが紹介されています。

珍しかったのは測量艦筑紫のフルスクラッチの作例記事です。筑紫は横からの写真は有名ですが立体で上からみるのは珍しいです。そのうちアオシマさんが出してくれそう(笑)


興味深いのが連載の日本の客船、第一次大戦の英海軍のフラワー級スループ、「サンフラワー」(さっき書いたフラワーコルベットは第二次大戦の艦級)が民間に払い下げられたのが、巡り巡って日本で「屋島丸」として使用され、台風で沈没、その後復旧され「こうせい丸」として復活、戦時中は特設駆潜艇として使用された数奇な運命をたどった船です。戦時輸送船ビジュアルガイド2にイラストのみで解説されていて気になってた船でした。

その他の連載は、自衛艦の塗装は今回は潜水艦、艦船図鑑では衝角(ラム)の特集、艦船モデルソリッド入門もだいぶ駆逐艦の作例が進んでいました。三笠通信はシールズモデルの紹介、ラベールアーカイブスはリンドバーグのケネベック級タンカーの作例です。


→艦船模型・戦車模型の記事一覧表