フライホークはエッチングメーカーとして有名ですが、最近は得意のエッチングと精密なプラパーツの複合キットを精力的に開発しています。
イギリス軽巡洋艦、ドイツ帝国海軍の巡洋戦艦など、マニアックな商品を発売しています。
今年はまさかの空母ハーミスがアオシマとのバッテイングして、昔では考えられない事ですよね。
このフライホーク製フラッシュデッカーもかなりのいい出来です。
14センチに満たない小さな艦ですが繊細なモールドとエッチングで素晴らしい仕上がりになります。
欠点は価格が高すぎることですね・・・
この小さいフネで戦艦と価格が同じくらいなので買うのはなかなか勇気がいりました。
そして、この高価な艦を買った目的は第102号哨戒艇を作ることです。
第102号哨戒艇は米駆逐艦スチュワートとして、米海軍のアジア艦隊に配属されました。関東大震災の時には救援に来てくれたりしています。大戦間期はフィリピンや中国方面でのんびり任務についていましたが、太平洋戦争の勃発によりスチュワートも戦いに臨む事になります。
日本軍の蘭印攻略作戦が開始され、バリ島の攻略にかかりました。スチュワートはオランダ海軍とともに迎撃しバリ島沖海戦が戦われました。大潮、朝潮ら第八駆逐隊と交戦し砲撃を受け損傷し退却、蘭印のドッグで修理中に日本軍の侵攻により自沈処分されました。
日本軍占領後に浮揚再整備され日本海軍の哨戒艇「第102号哨戒艇」として活用されまる事になりました。
大戦中は船団護衛に活躍、多くの護衛作戦に参加し活躍しました。終戦まで無事生き残り、戦後米軍に返還されました。その後、サンフランシスコまで凱旋し市民らに歓迎されましたが…その後射撃標的艦として沈められ数奇な生涯を終えました。
第102号哨戒艇への改造は、実艦と同じ要領で改造していきます。
マストを単楼から三脚に。プラ棒の組み上げで作りました。
第一煙突と第二煙突を1本の集合煙突にするため、プラ材とパテで制作しました。
主砲、魚雷発射管は全数撤去し、艦前後に8センチ高角砲を1門づつ装備。
改装後の装備は、オランダ製75ミリ高射砲2門、ブローニング12.7ミリ機銃2門、爆雷投射機1基、投下軌道2条でした。
大戦後半、機銃や対潜が増設され、3年式8cm高角砲2門、25ミリ連装機銃4基、25ミリ単装機銃8基、13ミリ単装機銃4基、94式爆雷投射機2基、81式爆雷投射機2基、爆雷投下軌道2条
13号電探、22号電探、逆探の装備となりました。
学研の「真実の艦艇史①」に第102号哨戒艇の行動履歴や武装の偏移が載っていました。
武装配置などはその記事を参考にさせてもらっています。
煙突横の旧2、3番砲跡の機銃座は左舷が狭くなってるようですが形状が不明なのでそのままにしています。
四番砲跡もプラ材で高角砲座と機銃座を製作。8㎝高角砲はアオシマの聖川丸からトレードしました。艦尾のプロペラガードは付属のエッチングです。
こ
以前から作ってみたかった第102号哨戒艇、高価なキットですが、コレクションに加わり満足です(^_^)v
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