このキットは5年ほど前に製作したものです。
タミヤの熊野は15.5センチ3連装砲を装備した軽巡洋艦時代のキットで、姉妹艦の鈴谷も開戦前の状態でのキットです。
大戦後半の状態ではどちらもキット化されていないので、一部航空巡洋艦最上のパーツを流用しながら製作しています。
主砲の20㎝連装砲やシールド付き12.7㎝高角砲はピットロードの武装パーツを使用しています。
重巡高雄型用に開発されたパーツ類ですので重巡洋艦用の各種偽装品がセットされています。
軽巡時代の熊野から大戦後半の熊野への改造点は、
・主砲を15.5㎝砲から20㎝砲に交換。
・艦橋トップに防空指揮所と遮風装置を増設。
・前マストに21号電探と22号電探を装備し、電探室を増設、ループアンテナの移設。
・艦橋前の機銃座を3連装機銃2基に改修。
・後マストに13号電探と基部に機銃座を増設。
・艦橋下と艦尾に機銃座を設置。甲板に単装機銃を設置。
などを施しました。
フジミの重巡洋艦と比べるとあっさりとした感じですが、組み立てはカッチリと合いやすく作りやすいキットです。
フジミさんも、航空巡洋艦の最上はキット化しましたが、この熊野と鈴谷はなかなか出してくれませんね。大戦後半仕様で出すとけっこう需要はあると思うのですが(^^)
利根と筑摩と第七戦隊も組ませてみたいですね~
熊野は最上型軽巡洋艦の4番艦として建造されました。最上と三隈が排水量を抑えて建造され、船体強度などに無理が生じたので、改設計され鈴谷とともに鈴谷型とも呼ばれます。ボイラーも最上の10基から新式のボイラーに変更され8基とコンパクトになり吸気口なども改正されています。
最上型は揃って第七戦隊を編成し、その中でも一番新しい熊野は旗艦を務めることになります。
4艦は軍縮条約脱退後、揃って主砲を20㎝砲に換装し重巡洋艦として生まれ変わりました。
開戦時は第七戦隊は栗田少将の指揮の元、南方作戦に進出、バタビア沖海戦でも消極的な指揮で、第二小隊の最上と三隈のみが敵と戦っています。続いてベンガル湾の通商破壊作戦に参加し、多数の敵商船を撃沈しています。
ミッドウェー海戦では主力4空母が沈没後、ミッドウェー島の砲撃を命じられますが、突然の敵潜水艦発見の報で回避運動をとると、最上と三隈が衝突してしまい、最上は艦首を損傷して速力が低下してしまいます。すると栗田少将は三隈と朝潮、荒潮に援護を任せ、自身は熊野と鈴谷を率いて退避してしまいます。その後残された最上たちは米軍機の追撃を受け、三隈が沈没、最上と朝潮、荒潮は損傷を受けてしまいました。
三隈が沈没し、最上が大破し、航空巡洋艦へ改装される事になり第七戦隊は熊野と鈴谷の2隻だけとなります。第七戦隊の司令官は西村祥治少将に代わり、インド洋での通商破壊作戦に加わるべくメルギーに進出しましたが米軍のガダルカナル上陸を受けて、作戦は中止、空母部隊の第三艦隊に加わり、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦などに参加しています。
ガダルカナル撤退後もソロモンでの戦いは続き、コロンバンガラ島への輸送作戦に参加中、米軍機の雷撃を受け損傷しています。修理後はカビエンへの輸送任務に就いています。
昭和19年になると、第八戦隊の利根と筑摩が第七戦隊に編入され久しぶりの4隻編成となりました。司令官も白石少将が着任し、この編成でマリマナ沖海戦にも参加します。
レイテ沖海戦には第二部隊として金剛、榛名らとレイテ目指して進撃します。シブヤン海の空襲では被害は軽微でしたが、サマール沖で米護衛空母部隊と遭遇し追撃戦に入っている中、護衛空母機や駆逐艦の決死の反撃を受け、熊野は駆逐艦の雷撃により艦首失い単艦で退避し途中艦載機の攻撃を受けつつもコロン湾経由でマニラまでたどり着きました。
11月5日、同じように米潜の雷撃により損傷し速力の出せない青葉と商船5隻は海防艦と駆潜艇に護衛されて台湾の高雄を目指し出港しましたが、米潜のウルフパックにつかまり必死の回避運動をするも、魚雷2本が命中し、航行不能になり、2D型貨物船の道了丸に曳航してもらいなんとかサンタクルーズ港に到着しました。ここで応急修理と機関用の真水の補給を川からドラム缶で運ぶなど、本土への帰還を目指して懸命の作業が続けられましたが、11月25日、ついに米艦載機の空襲を受け魚雷5本、爆弾4発を受け、沈没してしまいました。
タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.344 日本海軍 軽巡洋艦 熊野 プラモデル 31344
→ハセガワ 重巡洋艦 青葉 製作
→駆逐艦 浦波 1944年時 製作 ヤマシタホビー+ピットロード
→フジミ 戦艦比叡 1944年時IF改装 製作
→ピットロード 給糧艦伊良湖 最終時の製作
→フジミの駆逐艦秋月を1944年時で製作
→ファインモールド 四式中戦車 試作型を三色迷彩で製作
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