ピットの特型駆逐艦は、艦橋や煙突、小物部品、増設機銃座、武装パーツが一通り入っており、各艦ごとにマイナーチェンジの多い特型駆逐艦を作り分けられるように設計されたキットです。ただ、どれにも対応しようとしたのか、どっちつかずな所もあり、評価の別れるキットです。Ⅱ型はⅠ型やⅢ型と比べて修正点も少ないので、ピットのキットを製作するならⅡ型が良いと思います。
もうすぐヤマシタホビーからⅡ型の綾波が発売されます。これでヤマシタホビーの特型駆逐艦はⅠ型の吹雪、Ⅱ型の綾波、Ⅲ型の響と出そろい、後はⅡ後期型と各型の大戦後半の武装強化時が楽しみです。
今のところは大戦後半の特型を作るならこちらのピットのキットのお世話になります。もしくはヤマシタホビーとニコイチという贅沢な作り方もありかと(^^)
曙、最後の姿のレイテ沖海戦時を製作しました。
製作は船体の船外電路をプラ棒で再現した他はマストの作り替えぐらいで後はキットストレートに製作しています。
武装配置は学研の特型駆逐艦に曙の最終時の配置が載っていましたので、それを参考にしました。あの本は特型の武装配置が各年代で掲載されていますので実に役に立ちます(*´ω`)
曙は最後まで元からあった13㎜連装機銃を装備したままだったようです。
その状態を再現したかったので曙を製作しました。
艦首の形がもっそりしている以外は作り易いキットです。艦橋も各タイプ入っているので部品の組み合わせで改Ⅰ型の浦波を製作とかも可能です。
今度出るヤマシタホビー製の綾波と作り比べて並べてみたいです(^^)/
曙は特型駆逐艦のⅡ型グループの後期艦として竣工し漣、潮、朧とともに第七駆逐隊を編成していました。開戦時は潮とともにミッドウェ―島への砲撃任務を帯び、無事奇襲砲撃を成功させています。その後蘭印攻略作戦にも参加し、珊瑚海海戦には第五航空戦隊の直衛として翔鶴を護衛しました。ミッドウェー作戦と並行していたアリューシャン作戦にも参加、その後、南方や北方の護衛任務についています。
昭和19年になると志摩中将の第五艦隊第一水雷戦隊に所属し、レイテ沖海戦に参加。大破航行不能になった西村艦隊の航空巡洋艦最上を自沈処分しています。
レイテ沖海戦敗退後はレイテへの輸送作戦に参加します。第二次多号作戦は無事成功し、陸軍第一師団を無事オルモックへ揚陸させられました。
作戦終了後、マニラ港へ帰投しましたが、翌日、米空母艦載機の空襲を受け爆弾2発を受け損傷、第四次多号作戦には参加できず、桟橋にて現地工作部の修理を受けていましたが、11月13日、再び米空母艦載機の空襲を受け、大破着底してしまいました。
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