タミヤの往年の名キットです。
97式中戦車は1938年に正式採用された日本陸軍の主力戦車です。短砲身の97式57㎜砲と97式車載機銃2門を装備、信頼性の高い170馬力の空冷ディ―ゼルエンジンを装備し、最大装甲厚25㎜、無線機を標準装備していた、採用当時は歩兵直協戦車として強力な車両でした。
しかし陣地攻撃用の短砲身57㎜戦車砲では対戦車能力は無く(M3スチュワート戦車の後面装甲も貫通できなかったようです)長砲身47㎜戦車砲を装備した97式中戦車改に改良されました。
支那事変では中国軍が有力な対戦車装備を持っていなかったで活躍し、開戦当初のマレー半島侵攻作戦も、英軍相手に電撃戦を行い、緒戦の勝利に貢献しました。
しかし、対戦車能力の欠如でビルマ作戦でM3軽戦車に苦戦、その後も後継車両の登場の遅れで長砲身チハ改とともに終戦まで主力として戦い抜きました。
タミヤのキットは組みやすく、そのまま組むだけでも97式中戦車の雄姿がお手軽に再現できます。
マフラーカバーなどもエッチングではなくプラパーツですが、サクッと作れます(^^)/
塗装はクレオスの特色セット、日本陸軍戦車後期迷彩色カラーセットで塗装しました。
鉢巻型アンテナと短砲身57㎜砲が特徴的なチハ、子供の時はドイツ戦車などに目が行きましたが
年齢が上がるにつれて独特の魅力に魅せられてしまいます(*´ω`)
砲塔は右にオフセットに設置されています。被弾経始を考慮した曲面を多用したデザインですが、量産性は阻害されていたようです。
リベットが日本戦車らしさを醸し出しています。
砲塔には戦車第11連隊「士魂部隊」のマーキングをつけてみました。
終戦直後に占守島に進攻してきたソ連軍に97式中戦車改と95式軽戦車とともに戦いました。
タミヤのキットは砲塔内部や車体裏の再現などはあまり無いですが組み立てやすくスラスラと完成できるのでストレスなく作れる良いキットです(^^)/
この車両をベースに日本陸軍は、97式中戦車改、1式砲戦車、1式自走砲、3式砲戦車、4式自走砲、1式中戦車、3式中戦車、2式砲戦車などが開発されました。
新砲塔チハが主力になった後も、砲戦車の生産の遅れから、57㎜砲装備のチハが戦車連隊の砲戦車中隊に装備されたりしたようです。
タミヤからはチハの派生型のチハ改と1式砲戦車が発売されています。
→タミヤ/イタレリ M24チャーフィー 陸上自衛隊仕様で製作
→ファインモールド 四式中戦車 試作型を三色迷彩で製作
→ドラゴン 1/35 日本陸軍 九五式軽戦車ハ号 後期型 製作
→アオシマ 陸軍舟艇母船 あきつ丸の製作
→タミヤ 陸上自衛隊74式戦車の製作
→タミヤ M41軽戦車 陸上自衛隊仕様 製作
→ピットロード 陸上自衛隊 89式装甲戦闘車 製作
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