実家にあったピットロードのキャラハンをもらってきたので、護衛艦ゆうぐれの引渡時の状態で製作しました。
ゆうぐれは戦後モスボールされていた元米駆逐艦フレッチャー級、USS DD-664 リチャード・P・リアリーを1959年に海上自衛隊へ貸与された艦です。
リチャード・P・アリーは大戦中、フィリピン沖で特攻機の攻撃を受け損傷しています。
同型艦のヘイウッド・Lエドワーズも「ありあけ」として貸与されました。
引渡時は大戦中の姿のままでしたが、引渡後、三番砲、魚雷発射管、20㎜機銃を撤去し、魚雷発射管後に実習員用の講堂が作られ、練習艦の任務に就きました。
その後の改修で、マストの三脚化やレーダーや射撃管制装置の近代化が図られました。
「ありあけ」は新兵器の対潜兵器MK108ウェポンアルファを装備しましたが、「ゆうぐれ」は艦橋前の40㎜機銃をヘッジホッグに交換しているのみです。
練習任務や各種実験任務、支援任務に活躍した両艦も老朽化のため1974年に除籍、米国へ返還されて、その後解体されましたが、海上自衛隊の発展に大きく活躍した艦です。
大戦中のフレッチャー級を作りたかったのですが、どうせなら海上自衛隊の艦として、大戦中の姿を残している引渡時の姿を製作しました。
古いキットですので、細部の省略もありますが、上部構造物の防水扉や窓の追加、艦橋構造物の窓の追加などを行っています。
艦番号は余っている護衛艦のデカールを番号を組み合わせて再現しました。
キャラハンのキットには不要部品として「ありあけ」の部品も入っていましたので、タミヤの「カッシング」と組み合わせて、改修後の「ありあけ」も作ってみたいです。
ピットロードからは初代ありあけがキット化されており、各年代の製作が可能です。
引渡時の状態なら、タミヤのフレッチャー級後期型クッシングに艦番号のデカールを他から流用しても製作できると思います。
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