2016年12月20日火曜日

ヤマシタホビー 駆逐艦綾波 キットレビュー

先日発売された、ヤマシタホビーの特型駆逐艦Ⅱ型綾波、もう製作された方もいらっしゃると思います。ヤマシタホビーの特型駆逐艦はⅠ型の吹雪、Ⅲ型の響に続いてⅡ型の綾波も発売されました。




キットを箱から出してみました。キャラメル箱に小さく分割されたランナーがたくさん入っております。



ボックスアートはモデルグラフィックス誌にて「世界の舷窓から」を連載されている岩重多四郎氏が描かれています。第三次ソロモン海戦、第二夜戦を前に進撃する綾波の雄姿でしょうか。後方に重巡愛宕、高雄、戦艦霧島の姿も見えますね。左側後方はA型砲塔っぽいから浦波でしょうか?




船体と煙突周り等のパーツです。



船体の側面には窓枠のモールドも再現されています。商品には1941年開戦時と書かれていますが船外電路は再現されていないので、開戦前の状態になります。
艦首のフェアリーダーも繊細に再現されています。ここは省略されているキットが多いのでうれしいです。



甲板や艦橋、煙突基部、マストなど主要パーツです。



甲板には滑り止めモールドもしっかり入っています。
ヤマシタホビーの特型駆逐艦はこのⅡ型を基準に設計されているようですので、修正も少なくて済みそうです。



61㎝3連装魚雷は魚雷が別パーツになっています。他にも機銃やボートダビットなども。2ランナー入っていますので魚雷発射管は1個余剰部品になります。



窓枠用のクリアーパーツ。2つ入ってて最初?となりましたが、下がⅡ型艦橋用で上は吹雪に入っていたやつが探照灯や信号灯のパーツ用にそのまま吹雪の窓枠もついてきているようです。



ウインチやリール類の小物パーツとB型砲。こちらもそれぞれ2ランナー入っていますので余剰部品が出ます。



B型砲塔の側面はスライド金型により側面の補強桁も再現されています。



説明書はシンプルで分かりやすい感じです。



箱の裏は側面図と上面図のみが描かれており、WLシリーズなどと違い要目などの説明書きは無しです。なぜか前マストトップが黒色ですね。
ここは塗装指定などを書いていただいたら、初心者の方でも模型屋で必要な塗料がわかりやすいかと思います。

このヤマシタホビーの特型駆逐艦Ⅱ型綾波、普通にキットストレートで製作しても見栄えがしそうなキットです。以前に特型Ⅰ型の吹雪を作った時も作りやすかったです。
定価で1620円でこの内容はかなりお買い得かと思います。量販店だと1200円台で購入できますのでカチッとした特型駆逐艦の雄姿をお手軽に再現できるキットです。