2017年6月14日水曜日

フジミの駆逐艦秋月を1944年時で製作

2年前に製作したフジミの特シリーズ秋月です。キットでは竣工時ですが機銃増設後の1944年時で製作しています。



フジミの秋月は秋月と照月の2隻セットとなっています。
とても精密なキットですが、竣工時の秋月、照月としてしか作れずに他の年代への製作には改造が必要です。

秋月型は他のメーカーからはアオシマとピットロードからも発売されています。両社ともバリエーション展開で前期型や後期型を作り分けれるようになっています。秋月型は個艦ごとの差異があり、共用部品では厳密には作り分けは難しいのでメーカーさんにも難しい艦です。

この秋月は竣工時のキットから電探や機銃の増設された1944年の状態を製作しています。
基本部品はフジミのキットで組み立てて、増設銃座や電探などはピットロードのパーツやジャンクパーツから取り付けています。



船体の舷窓は竣工時は全部空いていましたが、大戦中、不沈化対策のため多くが閉鎖されています。その閉鎖された窓には0.3㎜プラ板を打ち抜きポンチで打ち抜いた蓋を貼りつけています。



前部マストは竣工時のまっすぐなマストから電探装備用に改正されています。
ここはマスト基部はキットのパーツを使い途中で切断、電探架台とマストトップはプラ材で自作しファインモールドの21号電探を付けました。

煙突横の増設機銃はピットロードの涼月の余剰部品から、艦橋横の単装機銃の防弾版は特シリーズの雪風の余剰部品からそれぞれ取り付けています。



後マストには13号電探を。後部高射装置跡の機銃座はジャンクパーツから。艦尾には爆雷投下軌道や単装機銃を増設しています。



秋月は空母機動部隊の直衛用の艦として④計画で建造された秋月型のネームシップです。
ミッドウエイ海戦で空母4隻を失った直後の昭和17年6月11日に竣工しています。
竣工後、即空母部隊の護衛任務に就くことになりました。
第二次ソロモン海戦には合流が間に合わず不参加、その後輸送任務のためショートランド泊地に移動中B17爆撃機3機の襲撃を受け、初めて10㎝高角砲を射撃し、1機を撃墜したようです。
続くガダルカナルへの輸送作戦では水上機母艦日進を護衛したりと、何度も参加しています。
南太平洋海戦の時は機動部隊では無く第4水雷戦隊の旗艦としてルンガ泊地へ突入しましたが、敵機を攻撃を受け秋月も損傷、軽巡由良も沈没しています。

内地に修理に戻った時に煙突両横に25㎜3連装機銃を増設しています。
修理後、再びソロモンに戻りましたが、被雷した輸送船を救援中、米潜水艦ノーチラスの雷撃を受け損傷し、再び内地に修理に向かいました。

修理後、後部高射装置跡に25㎜3連装機銃を装備、電探や聴音機なども装備されました。
その後も輸送作戦や護衛任務に従事し、マリアナ沖海戦では第一航空戦隊の護衛な参加、大鳳、翔鶴を米潜に撃沈された後、残った瑞鶴を米機動部隊の空襲から守り抜いています。

マリアナ沖海戦敗退後、次はフィリピン、レイテ島に米軍は上陸し捷一号作戦が発動され、秋月も僚艦の初月、若月、霜月とともに瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田の4空母の囮任務の護衛に就きました。秋月は米機動部隊艦載機の空襲から瑞鶴を護衛中、米艦爆の爆撃を受け、魚雷発射管に命中、魚雷の誘爆により沈没しました。この戦いで4空母は沈没、初月も米巡洋艦部隊の追撃で単艦戦い沈没しています。



フジミの秋月も発売からけっこう経ちましたが、なかなか同型艦や武装強化のバリエーションが出ないですね。作り分けも大変でしょうが、銃座部品とかがあると他の年次の製作も作るのが楽なので艦NEXTで是非とも出してほしいですね~(*´ω`)


 

→フジミ 航空母艦翔鶴 マリアナ沖海戦時の製作

→フジミ 重巡洋艦 摩耶 昭和19年時の製作

→駆逐艦 浦波 1944年時 製作 ヤマシタホビー+ピットロード

→アオシマ 水上機母艦 日進IF改装1944年の製作

→アオシマ DD115 護衛艦あきづき 製作

→艦船模型・戦車模型の記事一覧表




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