海鷹は大阪商船の南米航路の貨客船、あるぜんちな丸を空母に改装した艦です。
開戦時は特設運送船として行動していましたが、ミッドウェー海戦敗退後、空母化が決定され、同年末改装工事が入りました。姉妹船のぶらじる丸は空母改装決定直後に米潜の雷撃により撃沈されています。
改装時、元からのデイーゼル機関では出力不足で甲型駆逐艦の機関と交換し、速力が客船時代の21.5ノットから23ノットへ上がりました。
昭和18年11月に改装工事が完了し航空機輸送や対潜哨戒用の97式艦攻を搭載し、多くの船団の護衛に活躍しました。
昭和20年になると南方航路も途絶し、海鷹も瀬戸内海で航空隊の訓練標的任務などにつきますが、7月24日、B29の敷設した磁気機雷により損傷を受け別府湾で擱座し終戦を迎えました。
戦後、サルベージされ解体されています。
海鷹のキットはフジミから発売されています。特シリーズとして発売されていますが、精密なキットではなく、同時期の敷設艦や給油艦などと同じ、大味な部品構成となっております。
しかし、海鷹のキットとしては唯一のキットで、手を加えたら可愛らしい海鷹の姿を再現できます。
第931航空隊の97式艦上攻撃機を搭載し、船団護衛時に対潜哨戒を行っていました。
甲板に3機載せてみました。
飛行甲板はラテックスという事で軍艦色1で塗装しています。
小さい飛行甲板です。タンカー改造の特TL船しまね丸を除けば日本海軍の空母中、最小の大きさです。離着艦作業は大変だったでしょうね。
左右の着艦標識など一部部品はエッチングが標準で付属しています。他があっさりしているのでここだけ精密になってます(笑)他に艦橋などがエッチングで組み立てる仕様になっていますのでエッチングを使った事がない人には作りにくいかも。でも部品構成的に簡単な部品なので練習台には良いかもです。
艦橋周りは隙間も出やすく、仮組み、擦り合わせを丁寧にした方が組み立てやすいです。
ちょっと艦橋は陰になって写りが見ずらかったです(;^_^A
このフジミの海鷹、最近の精密艦のあるキットと比べたらシンプルであっさりしたキットですが、その分組み立てやすく、独特の姿を再現できます。
こちらの記事もどうぞ(^^)/
→フジミ 戦艦比叡 1944年時IF改装 製作
→フジミ 1/700 航空母艦飛鷹 1944年マリアナ沖海戦時 製作
→フジミ 航空母艦翔鶴 マリアナ沖海戦時の製作
→ピットロード 特設防空巡洋艦 愛国丸
→ピットロード 丙型海防艦 第13号海防艦 製作
→艦船模型・戦車模型の記事一覧表
ブログランキング参加中です。良かったらポチっと押してください(^^)/
にほんブログ村