フジミの妙高型重巡はフジミのウオーターラインシリーズ脱退後、独自のブランド、シーウェイモデルを改め、新ブランド、「シーウェイモデル特」として、大和型に続いて発売されました。
その後の戦艦金剛から超精密なモデルを発売して現在に至りますが、その前に発売された妙高型は精密度でいえば現在の特シリーズより劣ります。しかし価格も手ごろで組み立てやすく、他社の重巡キットと並べても遜色の無いキットです。
妙高型はハセガワからも発売されています。どちらを選ぶかは好みによると思います。
組み立ては同社の利根型や高雄型と比べてスラスラと組みあがります。
入門用には最適なキットです。
妙高型各艦を作り分けられるように部品も分けられていますが、船外電路や煙突の蒸気管などが全部共通になってしまっています。
航空作業甲板のマスキングはやや手間がかかりますが。
艦橋は高雄型より小ぶりですが、なかなかの存在感です。
ここは墨入れするとグッと引き締まります。
那智の増設機銃は大戦末期でも25ミリ連装機銃が増設されたのみで、前から装備しているのと併わせて25ミリ連装機銃は合計10基となり、他の重巡と比べて控えめです。他に単装機銃が28基装備されていましたが、この作例では省略しています。
電探は22号が艦橋両舷に。21号と13号が前マストに装備されています。
このキットの欠点は艦首のすべり止めパターンがなぜかリノリウム張り表現になってしまっている事です。ここは鎖などのモールドがあるので修正は難しい部分です。
作りやすいキットですので、妙高型4隻を並べることも他艦と比べたら簡単そうです。
できることならば、艦NEXTシリーズで4隻作り分けれるようにリニューアルされたらうれしいですが(*'ω'*)
那智は妙高型重巡洋艦として1928年に竣工しました。
開戦時は第五戦隊に所属し、ダバオやマッカサル、チモール島攻略作戦などを支援しました。
スラバヤ沖海戦では連合軍艦隊と交戦、遠距離からの砲雷撃戦を行いましたが、なかなか命中弾を得られず、ようやく第二夜戦でオランダ巡洋艦、デ・ロイテルとジャワを撃沈しました。
南方作戦終了後、那智は北方艦隊である第五艦隊に転属し旗艦となりました。
アリューシャン作戦参加後、昭和18年には占領しているアッツ島への輸送作戦支援に出撃、この時阻止に来た米艦隊とアッツ沖海戦が起きます。この時も遠距離砲戦で双方決定打に欠いた戦いとなり、司令長官の細萱中将はのちに更迭されます。
その後も第五艦隊は北方に展開していましたが、サイパン失陥後は南方へ移動、レイテ沖海戦に志摩中将の指揮のもと、第二遊撃部隊としてスリガオ海峡へと突入、先に突入し大破し後退中の最上と衝突してしまい、艦首を損傷し速力が低下、レイテ突入を断念します。
その後マニラ湾に帰投し、レイテへの増援作戦、多号作戦を支援しますが、マニラ湾にも米機動部隊艦載機の空襲があり、那智もレキシントン艦載機の攻撃を受け、撃沈されてしまいました。
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