2025年10月31日金曜日

1/35 日本陸軍 ラ式37㎜対戦車砲

 日本陸軍のラ式37㎜対戦車砲です。

この速射砲は日本陸軍の制式装備では無いです。

こちらはドイツのラインメタル社製の対戦車砲37㎜PAK35です。
口径37㎜で500mの距離で36㎜の装甲を貫徹できます。

中国国民党軍がドイツより輸入して使用し日本軍の装甲部隊は損害を受けました。

支那事変で大量に鹵獲され、現地部隊で使用され好評を得ています。またこの砲が次期火砲開発のサンプルとして活用されています。

こちらのラ式37㎜対戦車砲はタミヤのベテランキット、ドイツ37㎜対戦車砲を製作しました。

キットは対戦車砲本体と砲手や指揮官など4名のフィギュア、弾薬箱、弾薬などが入って安価でお得なキットです。

製作自体は部品点数が少なく簡単にできそうですが、なにぶん古いキットで現在のキットと比べると少々組みにくいです。

塗装はタミヤラッカーのカーキとタイヤはラバーブラックで塗装しています。

ガダルカナルで壊滅した一木支隊にもこのラ式対戦車砲が増強されたようです。

イル川で壊滅した第一梯団は駆逐艦輸送のため速射砲隊を持っていけていなかったですが、川口支隊と共に上陸した第二梯団は本砲と94式速射砲を持って行ったようです。

しかしジャングルを砲を分解して運ばねばならず、軽量の94式速射砲を持っていくだけでも困難な事でした。ラ式対戦車砲は分解もできず運搬が無理なため上陸地点に埋められたようです。

川口支隊総攻撃失敗後翌日、逆襲してきた米戦車部隊のM3スチュワート軽戦車に94式速射砲で果敢に反撃し多数の敵戦車を撃破し一木支隊第一梯団の仇討ちを果たしました。

この時ラ式対戦車砲も前線に持っていけていたらどのように戦っていたでしょうね。

現在、日本軍の対戦車砲としては唯一のインジェクションキット(!?)です。

価格も安いのでお手軽にコレクションに加えられます。


→95式小型乗用車 くろがね四起の製作


→1式中戦車の製作



2025年10月30日木曜日

ゾイド ウオディック

 前回作ったシーパンツァーと同じ塗料で、数年前にオークションで購入したウオディックをゼネバス帝国仕様に塗装してみました。

オークションで購入したのがガイロス帝国カラーのウオディックです。

紫とガンメタルのカラーで印象がガラリとかわります。

北米版も同様のカラーのようです。商品名はウォーシャークに変更されたようです。

なんでも向こうのスラングではディックはチ〇コの意味のようでウォディックだと戦うチ〇コになってしまうからですね。


塗装はシーパンツァーと同様に装甲部分はクレオスのシルバー2:黒鉄色1。

赤い部分は下地にピンクサフを塗ってからモンザレッドで塗装しています。

武装は背中の中央に対艦ミサイルランチャー、両サイドに中口径ビーム砲を装備。

口の中には音波砲(ソニックブラスター)を装備。

尾の部分は昭和のゼネバス版だと鋭角でしたが、平成のガイロス版では玩具安全基準で丸みをついたモールドが追加されたので、削って整形しています。

キャップの使用数は五個で、ガイロス仕様のキャップは形状が違いましたが、幸いシーパンツァーのキャップに余りがちょうど五個だったので流用できました。カラーも同じですし。


ウオディックの初登場時はゼネバス帝国軍が暗黒大陸から反攻作戦を行う先陣として旧帝国領バレシア湾を奇襲しウルトラザウルスを雷撃しているシーンでした。1000円のゾイドが5800円のゾイドを撃破しているのが当時印象的でした。
PSのゾイドでも強かったですね。


先日製作したシーパンツァーとツーショット。

小型ゼンマイゾイド最後の機体がシーパンツァーで中型ゼンマイゾイドの最初の機体がウオディックになります。





2025年10月16日木曜日

AZゾイド シーパンツァー 

 先日発売されたAZゾイドシーパンツァーを全塗装で完成しました。

ゾイド40周年で人気機体がリメイクされていますが、このシーパンツァーが発表された時はとてもビックリしました。好きな機体でしたがまさかヤドカリ型がリメイクされるなんて。

さっそく予約注文して、先日発売日に届きました。

令和の時代にシーパンツァーが組み立てれるなんて最高です。

パーツ数はコトブキヤのHMMゾイドを見慣れていると、パーツ数も少なくシンプルです。

動力がゼンマイからモーター式に進化しています。

胴体などのパーツはグレーの成型色です。

脚やコクピットなどは濃い赤にメタリックが混ざった成型色です。

リメイクされたカラーは全体的に落ち着いた感じになっています。

今回は昭和の初代カラーをイメージして全塗装を行います。

シルバーの部分は、クレオスのシルバー2:黒鉄色1の割合。

赤の部分は、下地をピンクサフで塗装してからクレオスのモンザレッドで塗装しています。


サフを塗ったので塗膜が厚みを帯びて可動部分を後で削ることになりました。はじめにマスキングしておけば良かったです。


リメイクにあたって、パーツが追加されています。目の部分はクリアーパーツ、口や触覚のパーツも追加されヤドカリ感が増しています。

脚は6本とも同じだったのが、前脚が大きなハサミになってヤドカリ!になっています。

パラボラアンテナ状のレーダーも追加されています。こちらは走行中、クルクルと回ります。

魚雷ポッドと一緒に付けることはできません。

旧来の3連装魚雷ポッド、こちらの方が好みです。

中央のミサイルランチャーは電動モーターのスイッチも兼ねています。

前から見るとめっちゃヤドカリ。

走行時はビームキャノンも上下させながら動きます。

ゾイドのリメイクはライガー系ばかりだったのが、こういった特殊なモチーフの機体がリリースされて今後のAZシリーズに期待が持てます。


→ゼネバス帝国軍ゾイド一覧


→へリック共和国軍ゾイド一覧



2025年10月12日日曜日

94式軽装甲車後期型完成 ファインモールド1/35

 ファインモールドの日本陸軍94式軽装甲車が完成しました。



94式軽戦車は元々、前線に弾薬を運ぶ牽引車として計画されましたが使い勝手の良い豆戦車として軽装甲車として部隊配備されました。

調達価格の安い94式軽装甲車は歩兵師団に軽装甲車中隊として配備され支那事変では戦車部隊と同じような任務で活躍しました。

その後軽装甲車中隊を母体として戦車連隊に拡充され、日本陸軍の機甲化の基礎となりました。

今回製作した、94式軽装甲車の後期型は後部の誘導輪を大型に改良し、キャタピラの設置面積を増やし安定性を増大させています。武装も6.5㎜の91式車載機銃から7.7㎜の97式車載機銃に強化されています。


94式軽装甲車のキットはファインモールド社から前期型、後期型がリリースされていますが、自分が買った時は在庫切れで同社の歴装ヲトメシリーズのキットから製作しています。

製作自体は車体自体が小さいので簡単に進みます。エッチングパーツがマフラーカバーやフェンダー部分など用に付属しています。

履帯は連結組み立て式で車体が小さいだけに履帯も小さい部品を組み立てていきます。

迷彩はキット指定では4色迷彩でしたが、好みで日本戦車の後期3色迷彩、クレオスの枯草色、土地色、草色で塗装しています。

タミヤの将校セットの戦車将校ニキと比べると車高の低さがわかります。

本車の全高は1.63m、全長も3.36mとかなり小型です。

装甲は前面で12㎜、側面が10㎜と小銃弾でも角度によっては危なそうです。

武装もわずか車載機関銃1挺のみ。

しかし、重量は3.45tと軽量で40㎞の速度は発揮します。

歩兵部隊でも特別な支援設備無しで手軽に運用できる機甲戦力として重宝されました。

後部には大きな扉と牽引装置があります。弾薬の運搬や牽引車の牽引などに活用されます。

本車は843両生産され、歩兵の友として大陸での様々な戦場で活躍しました。

太平洋戦争ではすでに旧式化していましたが、貴重な機甲戦力として戦い抜きました。

レイテの戦いではアメリカの上陸用舟艇への射撃を行った事もあるようです。

米軍の圧倒的な火力を前に撃破された車両も多く、クエゼリン環礁の戦いの跡、撃破された94式装甲車が米軍のM4シャーマン戦車の後ろに載せられている写真も有名です。

おまけ(こっちが本体?)の歴装ヲトメの逸花(いつか)さんもいつか作ってみます。



→1式中戦車の製作 ファインモールド 1/35


→95式小型乗用車 くろがね四起の製作 ファインモールド1/35


→四式中戦車 試作型を三色迷彩で製作。






2025年7月21日月曜日

タミヤの恐竜シリーズでジオラマを作る

 タミヤの恐竜世界シリーズのジオラマが完成しました。


夏休み前になると再版されるタミヤの恐竜世界シリーズは、恐竜だけでなく台座や植物、脇役の小動物などのセットで単品だけでも恐竜ジオラマを楽しむことができます。

シリーズでは4種類のベースを組み合わせてひとつのベースにつなげることができます。


今回の恐竜キットは子供と一緒に作ったので基本は筆塗りで塗装しています。

最後の全体仕上げの艶消しクリアーコートのみエアブラシで塗装しています。


塗装前や下塗りだけの状態の時。こんな感じにベースを組み合わせられます。

恐竜の組み立て自体はとてもシンプルです。ちょっと手足の付け根は合わせ目が目立つのでパテ埋めをしてモールドになじませます。

恐竜の色は好みの色で塗装していきます。トリケラトプスはカーキとタンで塗ってみました。戦車みたいな色です。今回はエアブラシを使わずにオール筆塗りで作るので、


ドライブラシで色の境目をぼかしてみました。さらにスミ入れを行い、その上からやや明るい色でさらにドライブラシを行いました。


角はバフ、クチバシと爪はダークアースで塗って、目は白目部分をレッドブラウン、黒目はブラックを塗り、目に部分だけマスキングゾルを塗布し艶消しクリアーでコートしました。


目のマスキングゾルをはがした後、エナメルのクリアーで目や口の周りに湿り気感を出しておきます。


恐竜たちの目は家で飼っているイシガメみたいなやさしい目をイメージして塗りました。


今回は恐竜4匹分のベースを繋げて作りましたが、小物なども配置するとけっこう窮屈になります。ちなみにティラノサウルスは落として破損してしまったので完成しませんでした。

ベースはスタイロ材を切り出した上にそれぞれスチレンのりで接着し、隙間はパテ埋めしました。完成後、周りの枠を100均のフローリング材をカットして接着しています。


という訳で、今回ジオラマベースに配置したのはパラサウロフスと翼竜のニクトサウルス、カスモサウルスの親子、小型恐竜セットからパラサウロフスの幼体とヒプシロフォドン、オビラプトルを置いてみました。


パラサウロフスの親子。


カスモサウルスの親子。ベースは乾季の枯れた川で底の泥のひび割れや足跡などがモールドされています。


岩はグレーで塗装後に明るいグレーでドライブラシしています。

地面には鉄道模型用のフォーリッジとカラーパウダーを水で溶いた木工ボンドで着けています。


オビラプトルと切り株。


こっちの岩は色合いを変えています。
倒木もブラウンで塗装後、ドライブラシしています。


ソテツなどの植物は付属のシートから葉を切り出してワイヤーに接着して作ります。


翼竜のニクトサウルスは付属の金属棒で固定します。金属棒の向きを間違えて接着してしまったので空中衝突してしまいそうな構図になってしまいました。


水場に小さい恐竜達が集合。


今回は乾季の恐竜世界をイメージして作りましたが、植物マシマシでジャングルにしたりなんかも面白そうです。

スケールは1/35なので同じタミヤの戦車などと比較して置くこともできます。


今回購入したのは以下の五種類です。それぞれ付属品が付いています。

・カスモサウルスのセットはカスモサウルスの親子と枯れた大木と切り株、リクガメとトカゲ。

・パラサウロフスのセットはパラサウロフスとソテツ、翼竜のニクトサウルスが3匹。

・トリケラトプスのセットはトリケラトプスと植物、枯れた木、ベロキラプト2匹、池とカエルにお魚4匹。

・ティラノサウルスのセットはティラノサウルスとソテツ、倒木とパラサウルフスの骨。

それぞれ1/35の探検家のフィギュアもついています。

・小型恐竜セットはティラノサウルスとパラサウロフスの青年期、オビラプトル、ヒプシロフォドン、ワニ、始祖鳥。