日本陸軍のラ式37㎜対戦車砲です。
この速射砲は日本陸軍の制式装備では無いです。こちらはドイツのラインメタル社製の対戦車砲37㎜PAK35です。
口径37㎜で500mの距離で36㎜の装甲を貫徹できます。
中国国民党軍がドイツより輸入して使用し日本軍の装甲部隊は損害を受けました。
支那事変で大量に鹵獲され、現地部隊で使用され好評を得ています。またこの砲が次期火砲開発のサンプルとして活用されています。
こちらのラ式37㎜対戦車砲はタミヤのベテランキット、ドイツ37㎜対戦車砲を製作しました。
キットは対戦車砲本体と砲手や指揮官など4名のフィギュア、弾薬箱、弾薬などが入って安価でお得なキットです。
製作自体は部品点数が少なく簡単にできそうですが、なにぶん古いキットで現在のキットと比べると少々組みにくいです。
塗装はタミヤラッカーのカーキとタイヤはラバーブラックで塗装しています。
ガダルカナルで壊滅した一木支隊にもこのラ式対戦車砲が増強されたようです。
イル川で壊滅した第一梯団は駆逐艦輸送のため速射砲隊を持っていけていなかったですが、川口支隊と共に上陸した第二梯団は本砲と94式速射砲を持って行ったようです。
しかしジャングルを砲を分解して運ばねばならず、軽量の94式速射砲を持っていくだけでも困難な事でした。ラ式対戦車砲は分解もできず運搬が無理なため上陸地点に埋められたようです。
川口支隊総攻撃失敗後翌日、逆襲してきた米戦車部隊のM3スチュワート軽戦車に94式速射砲で果敢に反撃し多数の敵戦車を撃破し一木支隊第一梯団の仇討ちを果たしました。
この時ラ式対戦車砲も前線に持っていけていたらどのように戦っていたでしょうね。
現在、日本軍の対戦車砲としては唯一のインジェクションキット(!?)です。
価格も安いのでお手軽にコレクションに加えられます。