当時タミヤのホーネットが近所の模型屋さんで1200円のが売れ残っていたので(笑)
ピットロードのキットだとこんな冒険はできません。
史実の米空母ホーネットは南太平洋海戦で日本機動部隊の猛攻を受け多数の魚雷、爆弾が命中、航行不能になり、曳航作業が試みられるも断念されました。日本軍の第二艦隊が鹵獲を命じられるも、米駆逐艦が自沈処分のため5インチ砲を400発程と魚雷を打ち込んで猛火に包まれ、曳航不可能と判断され、駆逐艦巻雲、秋雲の雷撃で処分されました。
ちなみに駆逐艦巻雲は先のミッドウェー海戦においても大破炎上した空母飛龍も雷撃で自沈処分しており、2隻の空母へ魚雷を発射した駆逐艦という珍しい戦歴です。
あり得ない話ですが、もし航行不能後の攻撃隊の追い打ちが無かったら、第二艦隊がもっと早く前方に出ていたら、損傷のましな状態で鹵獲し、修理し日本海軍に編入された状態を作ってみました。
爆撃により損傷した木甲板を修理するため、内地では木材が不足していたので前後部とエレベーターの木甲板をはがして流用した・・・との設定にして前後部は鉄板貼りにしました。これだけでかなり日本空母っぽくなりました。
製作中に後部エレベーターを手で持ったら0.5ミリ程陥没してしまいました。もう裏から治すことはできないのでそのまま放置しています。
武装は28㎜機関砲の跡と大戦後半のエンタープライズの40㎜機関砲の配置を参考に銃座を取り付け、25㎜3連装機銃を載せました。20㎜単装機銃のところは、25㎜単装機銃が装備されたことにしています。
5インチ単装砲の跡は12㎝単装高角砲を乗せたかったのですが適当な部品が無かったので5インチ砲をそのままにしています。
艦橋上部のトライポッド上には21号電探、煙突後ろのマストには13号電探を。
高角砲用のMk.37 射撃指揮装置は研究のため、煙突後部のは撤去されトライポッド前の一基のみとなり、代わりに比較研究のため94式高射装置を載せてみました。
命中率を比べると・・どうなるでしょうね。
艦首に菊の御紋章をつけると立派な帝国海軍の軍艦になりました(^^)/
「本艦ヲ航空母艦鳳鷹(ほうよう)ト命名ス」
タミヤのホーネットの欠点は艦橋が超薄っぺらいので前から見てはだめですね~(笑)
このキットもエンタープライズを含め、決定版にリニューアルしてほしいですね。
出来上がってみるとその大きさからなかなかの存在感です。格納庫は1段なので日本軍の艦載機では搭載機50機程になってしまいそうです。
米軍だと翼の折りたたみ機構と天井から吊り下げたり露天駐機をするので多くの搭載機が載せれます。
この艦がマリアナ沖海戦に参加していたら・・・米軍の最重要攻撃目標になりそうですね(;^_^A
この鹵獲ホーネットを改装した空母鳳鷹を作ろうとしたきっかけが、歴史群像の「改造空母「遠鷹」戦記」という架空戦記を読んでみたからでした。
内容紹介は↓
日本軍監視艇のトラブルをきっかけに、東京空襲のため日本の哨戒圏の奥深く侵入した二隻の米空母のうち、ホーネットは炎上沈没、エンタープライズとハルゼーは拿捕される。そしてエンタープライズは建艦思想、装備、用法の違いを乗り越え、日本軍の特設航空母艦『遠鷹』として実戦に投入される。折しも、ミッドウェー、アリューシャン作戦が発動され、角田覚治提督は小型空母『龍驤』と特設空母『遠鷹』、『橿原丸』からなる第二機動部隊を率いてアリューシャンに向かう。一方、空母が足りない米軍は日本軍の作戦は察知したが、あえて陽動部隊に的を絞りアリューシャンに正規空母二隻を派遣、ここに日米機動部隊同士による死闘が始まる。
といった内容で、鹵獲されたエンタープライズが遠鷹と名前を変え、第二機動部隊に編入され米空母部隊と戦うといったお話です。一軍の第一機動部隊に比べて二軍の第二機動部隊が足りない戦力を工夫しながら戦っていきます。戦闘描写は派手と言うようり、けっこう地味な内容ですが、個人的には楽しめる内容でした。捕虜になったハルゼー提督や米軍将兵達の収容所での自活生活も良い味を出していました。これを見るとちょっぴりハルゼー提督が好きになりました。
続巻でソロモンでの第二機動部隊の活躍がありましたが、残念ながら三巻以降は発売されていません。地味な内容なので続かなかったのかな(^^;)
→フジミ 戦艦比叡 1944年時IF改装 製作
→超大型護衛艦 やまと 1990年時
→アオシマ 練習巡洋艦鹿島 1945年時を製作
→フジミ 米空母キティホーク改造 航空護衛艦 しょうかく
→第102号哨戒艇 フライホーク USSワード改造
→フジミ 航空母艦翔鶴 マリアナ沖海戦時の製作
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