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2017年1月10日火曜日

ピットロード 睦月型駆逐艦 皐月 最終時 製作

ピットロード、睦月型駆逐艦、皐月です。




睦月型駆逐艦は次の特型駆逐艦があまりにも革新的な艦であり、陰に隠れてしまいがちですが、同世代の他国の駆逐艦に比べ、砲力で同等、雷装は一回り大きな61センチ魚雷を3連装で2基装備しています。

皐月は睦月型駆逐艦の5番艦として1925年に竣工、開戦時には第五水雷戦隊、第22駆逐隊に文月、水無月、長月と共に所属し、フィリピン攻略作戦、蘭印攻略作戦、バタビア沖海戦に参加。南方作戦終了後は第五水雷戦隊は解隊され、第22駆逐隊は南方航路を護衛する「第一海上護衛隊」に編入され、輸送船の護衛任務に忙しく就きました。

昭和18年に入ると、激戦のソロモン方面の南西方面艦隊に編入され、ガダルカナル撤退作戦や各種輸送作戦に活躍しました。第3水雷戦隊に配属され、クラ湾夜戦やコロンバンガラ島沖海戦などに輸送隊としても参加しています。多くの駆逐艦が沈没したり損傷するなか、皐月は最前線で奮闘します。

昭和19年に入っても南東方面では激戦が続きます。特に1月4日、カビエン近海で米機動部隊艦載機80機を文月とたった2艦で襲われるも、爆弾、魚雷をすべて回避し、逆に敵機、数機を撃墜しました。しかし至近弾や機銃掃射で艦長はじめ多くの乗員に死傷者が出ています。

その後も中部太平洋などで船団護衛任務に活躍、8月には第31戦隊に編入されます。
しかし、9月21日、マニラ湾にて米機動部隊艦載機の空襲を受け、複数の命中弾を受け、遂に歴戦の駆逐艦も、多くの艦船とともにマニラ湾に沈みました。



1/700の睦月型のキットはハセガワのベテランキットとピットロードから発売されています。
ピットロードのキットはディティールは良いですが、艦橋や艦尾の形状などに難はありますが、機銃座などの部品も入っており、開戦時や対空兵装強化後など各年代を作り分ける事ができます。
近代化改装前の艦橋も入っていれば竣工時も製作できるのですが。

皐月はキットストレートに、マストのみ作り変えて最終時の製作をしました。
武装は学研の「睦月型駆逐艦」に皐月の最終時の武装が載っていましたのでそちらを参考にしました。
1番~3番主砲はそのままで、4番砲のみ25㎜3連装機銃2基に換装されています。
魚雷発射管は2基そのまま残されており、同時期に残存していた夕月、卯月に比べて駆逐艦らしい武装です。艦橋前には25㎜連装機銃2基を、旧13㎜機銃座には25㎜3連装を装備しています。
他に25㎜単装9基、13㎜単装機銃5基を装備していました。



後マストには13号電探を装備しています。

縁の下の力持ちとして、常に最前線で戦い続けた武勲艦です。
是非ともハセガワさんにも天龍型のクオリティーでリニューアルと、峯風型、神風型の新規開発をお願いしたいです(^^)/

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2016年11月25日金曜日

ヤマシタホビー 特型駆逐艦Ⅰ型吹雪を白雪で製作

ヤマシタホビーの特Ⅰ型吹雪を白雪として製作してみました。



ヤマシタホビーの特型駆逐艦は第一弾にⅠ型吹雪、続いてⅢ型響、そして先日Ⅱ型綾波が発売され、主な特型のグループが出揃いました。

このⅠ型は開戦前の吹雪をキット化されていまして、船外電路が再現されていないのと各艦の艦名デカールが入っていませんが、作り易く、特型駆逐艦の特徴をとらえた良いキットです。

この白雪は昨年製作したもので、学研の特型駆逐艦の本に白雪は他の艦が艦橋前に13㎜連装機銃を増備されていたのに、白雪は内地へ帰る機会が無く応急的に2番、3番魚雷発射管の上に13㎜単装機銃を装備したと書かれていまして、これを再現しようと製作してみました。



製作はキットストレートに製作しました。いつもはマストは自作しますが、キットのマストも割と繊細にできていたのでそのままで作ってみました。



特Ⅰ型は主砲の12.7センチ砲も以降の艦と違い平射専用のA型砲塔が装備されていました。
キットの主砲パーツの出来は素晴らしく補強桁もばっちり再現されています。
惜しいのは主砲の旋回用に主砲塔の周囲に円形のレールがしかれていまして、艦首の1番砲周りは再現されていますが、2、3番砲周りは、Ⅱ型、Ⅲ型との部品共用のため。再現されていません。



特Ⅰ型は開戦時は第二煙突前に13㎜連装機銃を一基装備し、その後2基に増強されたようです。
その後艦橋前に13㎜連装機銃を増設しましたが、白雪は工事の機会が無く、現地で応急的に13㎜単装機銃を2、3番魚雷発射管の上に設置されました。

ビスマーク海戦での米軍機からの撮影された有名な直上からの写真でも、発射管上の機銃座が確認できます。

可燃物の魚雷の上に配置はちょっとイヤな配置ですね(^^;)



白雪は、ニューギニア、ラエへの輸送作戦八一号作戦として駆逐艦8隻輸送船8隻の船団の旗艦として出撃しましたが、制空権の無い中、作戦前より、成功は難しいと危惧された通り、米陸軍航空隊の猛攻撃を受け、旗艦白雪を含む駆逐艦朝潮、荒潮、時津風、輸送船8隻すべてが撃沈されるという大損害を受けました。



この白雪の製作では、IFとして、「もし白雪が生還できて、内地に帰れて、艦橋前に25㎜連装機銃が増設されたら」として製作しています。魚雷発射管上の13㎜機銃は艦側からの要望で残置されたとしてみました。


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2016年11月17日木曜日

ピットロード 特型駆逐艦Ⅱ型 曙 最終時製作

ピットロードの特型駆逐艦Ⅱ型 曙です。 去年製作したキットです。



ピットの特型駆逐艦は、艦橋や煙突、小物部品、増設機銃座、武装パーツが一通り入っており、各艦ごとにマイナーチェンジの多い特型駆逐艦を作り分けられるように設計されたキットです。ただ、どれにも対応しようとしたのか、どっちつかずな所もあり、評価の別れるキットです。Ⅱ型はⅠ型やⅢ型と比べて修正点も少ないので、ピットのキットを製作するならⅡ型が良いと思います。

もうすぐヤマシタホビーからⅡ型の綾波が発売されます。これでヤマシタホビーの特型駆逐艦はⅠ型の吹雪、Ⅱ型の綾波、Ⅲ型の響と出そろい、後はⅡ後期型と各型の大戦後半の武装強化時が楽しみです。

今のところは大戦後半の特型を作るならこちらのピットのキットのお世話になります。もしくはヤマシタホビーとニコイチという贅沢な作り方もありかと(^^)



曙、最後の姿のレイテ沖海戦時を製作しました。



製作は船体の船外電路をプラ棒で再現した他はマストの作り替えぐらいで後はキットストレートに製作しています。
武装配置は学研の特型駆逐艦に曙の最終時の配置が載っていましたので、それを参考にしました。あの本は特型の武装配置が各年代で掲載されていますので実に役に立ちます(*´ω`)



曙は最後まで元からあった13㎜連装機銃を装備したままだったようです。
その状態を再現したかったので曙を製作しました。



艦首の形がもっそりしている以外は作り易いキットです。艦橋も各タイプ入っているので部品の組み合わせで改Ⅰ型の浦波を製作とかも可能です。



今度出るヤマシタホビー製の綾波と作り比べて並べてみたいです(^^)/



曙は特型駆逐艦のⅡ型グループの後期艦として竣工し漣、潮、朧とともに第七駆逐隊を編成していました。開戦時は潮とともにミッドウェ―島への砲撃任務を帯び、無事奇襲砲撃を成功させています。その後蘭印攻略作戦にも参加し、珊瑚海海戦には第五航空戦隊の直衛として翔鶴を護衛しました。ミッドウェー作戦と並行していたアリューシャン作戦にも参加、その後、南方や北方の護衛任務についています。
昭和19年になると志摩中将の第五艦隊第一水雷戦隊に所属し、レイテ沖海戦に参加。大破航行不能になった西村艦隊の航空巡洋艦最上を自沈処分しています。
レイテ沖海戦敗退後はレイテへの輸送作戦に参加します。第二次多号作戦は無事成功し、陸軍第一師団を無事オルモックへ揚陸させられました。
作戦終了後、マニラ港へ帰投しましたが、翌日、米空母艦載機の空襲を受け爆弾2発を受け損傷、第四次多号作戦には参加できず、桟橋にて現地工作部の修理を受けていましたが、11月13日、再び米空母艦載機の空襲を受け、大破着底してしまいました。

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2016年11月7日月曜日

ピットロード 朝潮型駆逐艦 満潮 レイテ沖海戦時製作

ピットロードの駆逐艦 満潮です。



ピットロードの朝潮型は修正点も少なくストレートに組むだけでも朝潮型の雄姿が再現できる好キットです。他のピットロード製駆逐艦は他社との差別化でフルハル仕様になっていて少し割高ですが、この朝潮型は通常の喫水線モデル版のみでも販売されていて比較的安価に購入できます。
フルハル仕様や最新の武装パーツNEパーツが同梱されているキットもありますので、目的に合わせて購入されたら良いと思います。




製作はマストをプラ棒で自作して、機銃をフジミのに統一している以外はキットストレートに製作しています。



船体もピットロード特有の癖も少なく、修正点の少ないキットのようです。



発売当初は細かい部品割なピットロードのキットでしたが、最近では他社が細かく部品割をするキットが増えてきて、比較的組み立てやすい部類になります。



満潮のキットのボックスアートはスリガオ海峡突入時が描かれていてなかなかの迫力です。
同型艦の霞も菊水作戦時の状態でキット化されています。





朝潮型は条約により無理のある設計になってしまった初春型、白露型に続いて、設計された駆逐艦です。条約開けにより設計の制限が無くなり、余裕のある船体に強力な武装を備え、次級の陽炎型、夕雲型ののベースになった優秀な駆逐艦です。

満潮は朝潮型駆逐艦の3番艦として藤永田造船所にて建造されました。
開戦時は姉妹艦の朝潮、荒潮、満潮、大潮の4隻で第八駆逐隊に所属しマレー方面、フィリピン方面、蘭印方面への侵攻作戦の支援をします。
バリ島への攻略作戦中起きた、バリ島沖海戦にて、優勢な敵艦隊、軽巡3隻と駆逐艦7隻に第八駆逐隊のみで交戦しました。オランダ駆逐艦ピートハインを撃沈し敵艦隊の撃退に成功しました。
しかしこの海戦で満潮は機関室への命中弾を受け64名もの死傷者を出してしまいました。海戦後他艦の援護を受けて、退避に成功し、内地へ帰り呉工廠で修理を受けました。
修理を終えた満潮はガダルカナルをめぐる戦いに参加します。満潮も他の駆逐艦と輸送任務に何度も参加します。ショートランドで爆撃を受け、損傷し、再び修理のため内地に帰ります。
満潮が修理を受けている間に、第八駆逐隊の姉妹艦が次々と沈没してしまいます。
昭和18年2月には大潮が米潜アルバコアに撃沈され、3月にはダンピールで朝潮と荒潮が空爆により撃沈されてしまいます。修理を終えた満潮は白露型の海風、涼風のいる第24駆逐隊に編入されましたが、海風、涼風も相次いで沈没、続いて第四駆逐隊に編入されました。

第四駆逐隊に所属し、マリアナ沖海戦も戦い、運命のレイテ沖海戦を迎える事になります。
満潮は第四駆逐隊の山雲、朝雲、とともに西村艦隊の戦艦山城、扶桑、航空巡洋艦最上、駆逐艦時雨と、第3遊撃部隊として、スリガオ海峡に突入しました。
海峡に待ち伏せる敵魚雷艇部隊を銃砲撃により撃退、突入のため陣形を変更する隙を突かれ、米駆逐艦部隊の雷撃を受けてしまいます。この雷撃により、満潮、山雲、朝雲、扶桑が被雷し、満潮はここで沈没してしまいます。残った艦も決死の突入をし、時雨が生還できた以外は全艦沈没してしまいました。

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