今回はレイテ沖海戦シリーズの最終巻、栗田艦隊の第一部隊の特集です。
掲載作例は第一部隊の大和、武蔵、長門、愛宕、高雄、鳥海、摩耶、妙高、羽黒、それと夕雲型駆逐艦の沖波です。
大和は艦NEXTの大和(最終時)をベースに甲板をレイテ仕様の武蔵の甲板を移植した作例です。
武蔵は、今は亡きニチモのキットを使用し、雷撃で損傷を受けつつ対空戦闘を行う武蔵のジオラマ仕立ての作例です。
長門はフジミの特シリーズの長門レイテ沖海戦時をストレートに製作したのを、塗装のこだわりでリアルに見せる作例です。
高雄型は、高雄はピットロード、愛宕はフジミ、鳥海はアオシマ、摩耶はフジミのキットを使用。
見開きのページで各艦の比較写真が載っており、メーカー毎の表現方法の比較を見れます。
妙高型も、妙高はハセガワ、羽黒はフジミ製のキットの作例です。
夕雲型駆逐艦の沖波は、先日発売された、艦NEXTシリーズのハイスクールふりーとの晴風をベースに改造されています。
陽炎型がベースの晴風ですので、陽炎型から夕雲型への改造方法が書かれています。
パーツ流用で夕雲型も発売されてほしいですね。
作例ページの後にはレイテ沖海戦でのシブヤン海での敵空母艦載機との戦いや志摩艦隊の動き、サマール沖での護衛空母との戦闘、日米艦隊の編成などが解説されています。
ニューキットの紹介では、アオシマの艦これモデル、重雷装艦大井と、大スケールのレベル1/144の英海軍フラワー級コルベットのスノーベリーが紹介されています。
珍しかったのは測量艦筑紫のフルスクラッチの作例記事です。筑紫は横からの写真は有名ですが立体で上からみるのは珍しいです。そのうちアオシマさんが出してくれそう(笑)
興味深いのが連載の日本の客船、第一次大戦の英海軍のフラワー級スループ、「サンフラワー」(さっき書いたフラワーコルベットは第二次大戦の艦級)が民間に払い下げられたのが、巡り巡って日本で「屋島丸」として使用され、台風で沈没、その後復旧され「こうせい丸」として復活、戦時中は特設駆潜艇として使用された数奇な運命をたどった船です。戦時輸送船ビジュアルガイド2にイラストのみで解説されていて気になってた船でした。
その他の連載は、自衛艦の塗装は今回は潜水艦、艦船図鑑では衝角(ラム)の特集、艦船モデルソリッド入門もだいぶ駆逐艦の作例が進んでいました。三笠通信はシールズモデルの紹介、ラベールアーカイブスはリンドバーグのケネベック級タンカーの作例です。