2017年12月26日火曜日

ピットロード戦艦大和最終時 キットレビュー

ピットロードの戦艦大和が届きました(^^)/




ピットロードの35周年記念のキットとして、夏に発表されて以来発売を楽しみにしていました。かなり気合の入ったキットで、箱も大きく、パーツを出してみると、すごいランナーの数です。一度出したら蓋がしまりません(;^_^A
破損しやすいパーツには台紙や梱包材で保護するなど配慮されています。

パーツ数はとても多いですが、見ていきたいと思います。




まずは、船体のパーツから。左右張り合わせではなく、バスタブ型の一体成型です。
給兵艦樫野に付属していた主砲基部パーツ取り付けのための穴も開いています。
反りも無く、ぴったっと水平になってくれています。
艦尾舷側の短艇格納庫の空間も再現されています。



船体側面には外板継ぎ目や船外電路、閉鎖された舷窓などがモールドされています。



フルハル用と洋上模型用の艦底パーツが選択式で入っています。
艦底には外板継ぎ目や注排水用の孔などのモールドが入っています。
フジミの艦NEXTでは洋上模型用の艦底パーツが入っていなくてプラ板で自作していましたが、このパーツが付いているのは嬉しいです。



甲板のパーツには繊細な木甲板のモールドが入っています。
主砲バーベットには補強部分のモールドもあります。



裏面には増設機銃の取付穴の開口用のガイドモールドがあります。
単装機銃やシールド付き3連装機銃、シールド無し3連装機銃を記号で分けてくれているので間違いにくいよう配慮されています。
これでマリアナ沖、レイテ沖、菊水作戦と大戦後半の各年代を作り分けることが可能です。



艦首、艦尾、航空作業甲板、短艇格納庫の壁面のパーツです。
滑り止め甲板には繊細なモールドがされています



航空作業甲板にはレールと鉄板の継ぎ目のモールドが。ちょっと凸モールドでくどい感じですが。



左右両舷は、開口もされています。支柱も一体成型で組み立てやすそうです。



フルハル用の台座部品です。



主砲と副砲のパーツです。以前発売されていたNEパーツと同じものが3枚入っています。
主砲砲身が開口されていないパーツですので、別にスライド金型で開口したパーツが入っています。



主砲、副砲の側面にもしっかりモールドが入っています。副砲の放熱スリットも再現されています。測距儀のレンズフードも開口されています。



主砲バーベットやスクリューシャフト、舵、クレーンなどのパーツです。



煙突や高角砲座のパーツです。高角砲座の内側も再現度が高いです。



中央構造物の基部です。通気口などもスライド金型で一体成型となっています。



増設高角砲座。



艦橋も、モールドが繊細に入っています。他に後部の部品もありまして、前後張り合わせの構成となっています。



艦橋部品は少しづつのパーツごとにランナーが分けられています。



マストや機銃座のパーツ。ちょっと、強度上のためかマストは太い印象です。




高角砲や25ミリ三連装機銃など用に同社のNE01のランナーが4枚入っています。
ひと箱2枚入りの商品ですので、2箱分付属してくる事になります。

合計で12.7センチ高角砲が16基、25ミリ三連装機銃が28基、同連装機銃が24基、同単装機銃が40挺、弾薬箱が大小各16個など、入っていますので、かなり余剰パーツが出ますので、他の艦に流用できてお得ですね(^^)
単装機銃も沢山入っているので、レイテ沖海戦時を製作するにも足りそうです。




シールド付き高角砲や探照灯、機銃射撃式装置など。



左はシールド付き3連装機銃のランナー、右は土嚢や機銃座ブルワークと最終時に増設された簡易型シールド付き3連装機銃。きちんと違いが再現されています。




カッターやボートダビット、3連装シールド付き機銃などのランナーです。



零式水上偵察機と零式水上観測機が1機づつ付属します。カタパルトや台座も付属します。

何点か小さいランナーのパーツは紹介していませんが、どのパーツもスライド金型を多用していて、そのままで組むだけでも精密な仕上がりが期待できそうです。



軍艦旗やリノリウム通行帯、艦載機の日の丸などのデカールです。
凸モールドだらけの航空作業甲板にきれいに貼れる自信はありません(笑)
あそこは凹モールドにしてもらえたら作りやすかったかも・・



カラーの塗装図も付属します。



ピットロード社のこの戦艦大和のキット開発について解説した冊子です。



説明書も大判両面印刷のが4枚もあります。



船体を仮組してみました。ガイドのダボ穴もあるので組み立てやすさにも配慮されています。少し隙間ができるのが気になるところですが。後部甲板は押し込むと取れなさそうなどでちょっと浮かせています。



フルハルパーツにも載せてみました。船底はどちらかのパーツを選んで取り付けれます。



船体に付いているフェアリーダーは強度の関係か、中が埋まっているので、ビンパイスで開口するかナノドレッドを持ってくるかした方が良さそうです。



一番主砲前の波よけ周辺の通風塔やホースリールは別パーツになっています。


このピットロードの戦艦大和最終時のキットは、価格もけっこうな額ですがそれに見合った精密なパーツが揃っています。組み立てやすさにも配慮されていそうで、そのまま組み立てるだけでも精密な大和が再現できそうです。

別売りでエッチングパーツと金属砲身、木甲板シートのセットも発売されていますが、こちらもけっこうな価格がします。
エッチングはフジミやアオシマの大和のを加工しても使えそうですので予算との相談となりそうです。


先日発売されたアオシマの大和、来月発売のフジミの艦NEXTのレイテ大和と、3社が戦艦大和で競合しています。

価格がそこそこで木甲板や艦底を色替えパーツで作りやすそうなアオシマの大和、スナップフィットと色分けキットでお手軽なフジミの大和、高額ですが精密なピットロードの大和と、好みによって選べる良い時代ですね(*゚∀゚*)


さっそく製作にかかってみます。









→フジミ 艦NEXT 戦艦武蔵 レイテ沖海戦直前製作

→超大型護衛艦 やまと 1990年時

→ピットロード DD113護衛艦さざなみ の製作

→ピットロード 特設防空巡洋艦 愛国丸

→ピットロード 給糧艦伊良湖 最終時の製作 

→フジミ 軽巡洋艦能代の製作

→航空自衛隊 F2A戦闘機 の製作

→艦船模型・戦車模型の記事一覧表



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2017年12月15日金曜日

癒しの素ジム

HGUCのノーマルジムです。


HGUCの初期の頃からあるキットで、お値段も安くて、量産機らしく量産できるキットです。機体カラーは少し緑がかかった、通称「弱緑」で、いかにも弱そうなカラーリングです。前は、この緑がかった色があまり好きでは無かったので、ガンダムカラーのホワイトで塗装し直したりしましたが、今回は普通に組んでみました。


価格も量販店だと500円台という安さで、可動範囲は初期のキットなのでそれなりですが、色分けもある程度されて、組み立てやすい良いキットです。

カメラアイはクリアーパーツです。胸のコクピットは黒のシールでの再現となっています。頭部バルカンの銃身は部分塗装が必要です。


シールドはガンダムと同じのを持っています。


シールドの裏側は機体色と同じなので、マスキングしてグレーで塗装しています。


武器はいかにも弱そうなビームスプレーガンを装備しています。

肘、膝、くるぶしの関節にある部分はグレーで大雑把に塗装後、溶剤のついた綿棒で表面を拭き取って再現しています。


かかとの部分も部分塗装が必要で、マスキングしてグレーで塗装しています。


後頭部のカメラは機体色のままなので、シルバーで塗った後クリアーグリーンを塗っています。ランドセルの真ん中もグレーで塗装、バーニア内部はダークレッドを塗っています。


エナメルで墨入れ後、全体をクレオスのスーパークリアーつや消しを吹いています。
弱そうな機体色もちょっと落ち着く感じになります。

このジムのキット、部分塗装だけで組むと、簡単に組み立てられて、出来も良く、作っているだけで何だか癒されるキットです。

1歳半の末娘も、何だか気に入ったようで、お人形さんを持つようにさわっています(笑)


以前製作した、ガンダムカラーホワイトで塗装したジムとツーショット。

機体色が違うだけでけっこう印象がかわってきます。


こちらには90ミリマシンガンを持たせています。
我が家では白系が地上軍用、緑系が宇宙軍用の機体となっています(^^)/


ジム系の機体は何機あっても良いですね~
また、別のジムも作っていきたいです。

→癒しの素ジム その②





こちらの記事もどうぞ(^^)/


→HG ジムスナイパーⅡ ホワイトディンゴ隊仕様 の製作


2017年12月7日木曜日

航空自衛隊 F2A戦闘機 の製作

ハセガワの1/72、航空自衛隊F2A戦闘機です。




昨年、シンゴジラを映画館で見て、ゴジラさんの頭にJDAMを落とす活躍を見て、さっそく購入したものの、機体本体を作っただけで一年以上放置してしまっていました。

先月、地上波でシンゴジラが放映されて息子がえらいF2戦闘機を気に入ったようでしたので、製作を再開してみました(^^)/

ハセガワのF2戦闘機のキットは単座型のA型と訓練用の複座型のB型を選べるコンパチキットです。今回は単座型のA型で製作しています。





放置していた本体にキャノピーを取り付け、機首のレドームグレー、脚の収納箇所やインテークのホワイトを塗装後、マスキングを行いました。



F2戦闘機には特徴的なブルー系の洋上迷彩を施されています。
クレオスから特色セットで、この洋上迷彩色が売られています。
このセットは機体本体色のシャロ―オーシャンブルー、迷彩の濃い色のディープオーシャンブルー、機種のレドームグレーの3本セットになっています。

クレオスの特色セットは良い色あいのカラーを出してくれるのは良いですが、3色セットだと使用頻度に差が出て、足りない色と余る色が出てきます(^^;)

このF2戦闘機でも使用量がシャロ―オーシャンブルーが10とすれば、ディープオーシャンブルーが4ぐらい、レドームグレーが1ぐらいになりそうです。

そこで、ちょっとシャローオーシャンブルーが明るい感じがしたので、ちょっとでも本体色を増やすためにディープオーシャンブルーを混ぜてみました。

上の写真の左が10%、右が20%混ぜています。
20%だとちょっと濃いので10%にしてみると、自分の好みの感じになりました。
特色セットは2箱購入していましたので、これでシャローオーシャンブルーが10㎖×10%ですので22㎖用意できました。

本体+増槽とミサイルを塗装しないといけないので、足りるか不安でしたが、2セット分で充分足りてくれました(^^)v


本体と増槽とミサイルにシャロ―オーシャンブルーを塗装しました。
薄いブルー単色だと不思議な感じです。

次は洋上迷彩のディープオーシャンブルーのまだら模様を塗装していきます。
F2戦闘機の製作で一番大変そうな工程です。

まず、説明書の塗装図が側面55%、上面裏面が50%の縮尺で描かれています。
それをキットの原寸大にするには側面を1.81倍、上面裏面を2倍に拡大コピーにしていきます。家庭用のコピー機能の付いているプリンターでも何とかA4用紙で収まりましたので、コピー印刷しました。


印刷した原寸大の図を各部位ごとに切り離して、デザインナイフで迷彩のところをくり抜いていきます。


それから、切り抜いたところに合わせて、両面テープをこよりの様に細丸めてつけていきます。これでちょっと台紙と本体にちょっと隙間ができるので、迷彩の輪郭がぼんやりかすんでくれるのを期待します。


全体に切り分けた台紙を貼りつけていきました。かなり骨の折れる作業でしたが、なんとか全部貼り終えました。それから、機体下面なども隙間ができないようにしっかりマスキングしています。



ディープオーシャンブルーも塗り終えました。


マスキングを剥がすと、こんな感じにできました(^^)vようやくF2っぽくなってきました。若干はみ出ていた部分もあったのでリタッチしています。


機種のレドームのマスキングも剥がして、エンジン部のノズルや細かいセンサー類の部分塗装を行い、フラットブラックで薄くウオッシングも行ってみました。


ここから仕上げに入ります。

まずは車輪や収納カバーなどを取り付けました。

続いて、デカールを貼っていきました。デカールは飛行機模型は量が多いですね~(^^;)
艦船や戦車はそんなに多くは貼らないので、デカール貼りだけで大変でした。
特に機体の白線もまっすぐ揃えるのが難しかったです。

デカールが貼れたら、増槽、ミサイルを搭載し、全体を好みでクレオスのスーパークリアーつや消しでトップコートを行いました。

残ったキャノピー部分のマスキングを剥がして完成です。



このキットには増槽が3つと、対艦ミサイルASM‐2が4発と対空ミサイルAAM‐3が2発付属しています。ASM‐2はフィンが8枚ずつ別パーツとなっていて4発分組み立てるのはなかなかめんどくさいですが(笑)

10数年ぶりに飛行機の模型を作りましたので、いつもの艦船などと勝手が違って製作に時間がかかってしまいました(;^_^A
仕上がりは、説明書どうりに作っただけですが、久しぶりにしては満足の出来です。

各アングルから写真を撮ってみました。




















やっぱり、ブルーの洋上迷彩はかっこいいです!これだけでご飯三杯食べられそうです!
息子も「F2、めっちゃカッコいいわ~」と気に入った模様です。
4発も搭載できる対艦ミサイルも頼もしいです。

今回はキット+特色セット洋上迷彩色を2セットとつや消しスーパークリアーを2本使用して完成です。

F2戦闘機は「平成の零戦」「バイパーゼロ」とかとも呼ばれているので、零戦も作って並べてみたいです(^^)v



おまけ。 シンゴジラさんへ攻撃開始です(^^)/