ピットロードの駆逐艦 涼月です。
涼月は大和と共に天一号作戦に参加した事で有名です。
秋月型駆逐艦の3番艦として昭和17年12月に竣工しましたが、19年1月と10月に二度雷撃を受け大破し、マリアナ沖海戦とレイテ沖海戦には参加できませんでした。
雷撃を受け艦首と艦橋、艦尾を失う大損傷を受け、修理が施されましたが、艦首は海防艦のように直線的に、艦橋も後期建造艦に予定されていた角ばった形状、艦尾も鉄板張りなどになっています。
涼月のキットはピットロードとアオシマから発売されています。
ピットロードのキットは甲板後部の鉄板張りが再現されていましたのでこちらを製作しました。
後甲板は涼月特有のパターンです。
艦橋は満月以降の建造艦に予定された角ばった形状になっています。
前マストと後マストに13号電探を装備しております。前マストにはさらに22号電探を装備しています。秋月や初月などは21号電探を装備していましたが重すぎたのでしょうかね。天一号作戦では大和以下2水戦のメンバーも5隻撃沈されてしまいますが、涼月は大損傷を負いながらも乗員の懸命な応急作業により沈没を免れ何とか佐世保に帰投できました。
戦後は同型艦の冬月、旧2等駆逐艦の柳とともに北九州市の若松港に防波堤として利用され、現在はコンクリートで埋められていますが、港を守り続けています。